今日のニュースから 2月22日

1、クレジットカードの新しい法律が今日から施行します。要するに消費者保護の方向になります。カードの利率を上げるのに45日の猶予期間を与える。6ヶ月以上経過したカード残高の利率を変更しないなど、カード地獄から消費者を救済するものです。ただ、こういうのも健康保険法と同じで、社会主義的な考え方ととられる可能性があります。自由主義であれば、カード会社が何をしようと自由で、そういう罠に嵌る消費者が悪いという図式になります、健康保険も同じ、お金のない弱者を救済するわけですから、これも自由主義の原理からは外れるわけです、これがアメリカの保守派の本音ではないでしょうか?

2、今年に入って、先週末で20の銀行がつぶれました。昨年よりも早いペース? 確か先週末だけで4行つぶれたと思います。今後の焦点は引き続き増えている住宅差し押さえによる損失と、商業不動産の債権が今後大幅に増え、持ちこたえられなくなる銀行がつぶれていくということでしょうか?

3、昨夜、ジョージア工科大学付近で2件の強盗事件が発生、アトランタ警察はこの事件の関連性を調べています。1つは歩行中の2人に車が近づき、銃を突きつけ身の回り品をすべて奪ったというもの。もう1つは、これまた歩行中の1人に草影に隠れていた3人組が近づき、銃器で頭を殴打し、気絶寸前の間に金品を奪ったというものです。ミッドタウンは要注意ですね。

4、まさに泥沼のトヨタ、今度は連邦大陪審が書類を提出を求めました。場合によっては刑事告発になる可能性も出てきたそうです。要は知っていながら処置しなかったということです。内部文書によれば、マット交換だけで1億ドルが浮いたというものも出てきています。25日の章夫氏の証人喚問がどうなるかですね。

5、ビタミンDとカルシウムが糖尿病の発症リスクが低減するという調査結果を厚生労働省が発表しました。ここで売られているカルシウムにはたいていビタミンDが混合されています。カルシウムは尿や便などで排出されるので多めに摂ってください。Dには植物性のD2と動物性のD3があり、脂肪に富んだ魚や卵に多く含まれます。野菜ではきのこ類に多く含まれています。

6、季節の変わり目に弱い私ですが、先週末あたりから鼻がむずむずしてきました。これが始まると春になります。そろそろ花粉症の季節の序曲でしょうか? 登頂烏龍茶をたくさん飲まないといけないですね。花粉症の方、このお茶はは効果があります。

7、インドネシアの国立公園で、スマトラサイが妊娠していることが分かりました。現在野生のスマトラサイは約200頭しかおらず、この牝もオスをロスの動物園から繁殖用に連れてきてようやく妊娠したものです。サイの角は漢方薬に使われ、確か強精剤として効果があることから密漁が絶えませんでした。

8、エコノミスト協会の調査分析結果によると、米国経済は今後2年間穏やかな回復に向っていき、2番底はないであろうというものでした。失業率も緩やかに改善し、第4四半期には9.6%になるとの予測が出ています。すべては住宅販売、自動車販売そして失業率の3つの数字で判断できるのではないかと私は思っておりますが、横ばいでしょうね。

9、経済情報です、原油価格が79ドル台な程度で株価などに大きな動きはありません。円が91円に戻ったのでゴールドは若干の下落。今週出てくる数字待ちです。

 日本人がなぜ世界で勝てないのか? その1つの答えは創造性がないからだという理論があります。多くの日本人は受験戦争を勝ち抜いてきた人たちでしょう。受験とは何か? それは記憶力なのだそうです。多くの知識を詰め込んで(まさに詰め込み教育と呼ばれていますからねえ)、それを必要に応じて引き出していく。ところが、そこにどれだけ付加価値をつけていけるかが今問われているんだそうです。難しいですねえ、書いていても難しい。学校の授業をとっても、日本では先生が話し、生徒はそれを書き込んでいく。一方通行のスタイルですが、アメリカではディスカッションが主体で、常に考えて話さないといけない。それが自分というアイデンティティを形成するのでしょう。したがって米人は個性的といわれるが日本人は金太郎飴みたいに同じような人間ばかりになる。今、成功しているアップルやグーグルなど皆、創造性の賜物ではないでしょうか? ではどうすれば創造性が生まれ豊かになるのか? それは日常を否定することから始めないといけないですね。常識が非常識だったらどうなるのか? 問題の答えが1つでなく複数あったらどうなるのか?そう考えることによって、壁が破れ、新しい世界が見えてくるのではないでしょうか? 現状打破という言葉もあります。

 ホンダはどうして1人勝ちしたのか?これを分析した記事を読みました。ホンダは米国で、自動車以外にマリンエンジン、芝刈り機、発電機などの汎用機を売っています。自動車が絶好調のときに、これら汎用機の売り上げが減速していくのを感じたそうです。シビックは品切れに近く現場からは「もっと作れ」の指示だったそうですが、「待てよ、これは少しおかしいぞ」と感じたトップは聞き流しながら事態を見守ったわけですね。その同時期、トヨタはピックアップ専用工場が稼動し始めていました。これも米人サイドからの流れですね、そして完成車が市場に出て欠陥が指摘され始めていたのは周知の事実です。ケンタッキーで作られていたときのTundraには常に高い評価がありましたが、サンアントニオで作られた新しいTundraには数箇所の欠陥が見つかっています。いかにトヨタが米人首脳にかき回されていたかということです。
 こうしてどんどん拡大する米国事業を横目で見ながら章夫さんの父、章一郎や奥田さんなどは「大丈夫かね」と心配していたというコラムを読んだこともありますが、それが見事?に当たってしまったわけですね。急拡大を指示したのはおそらくクライスラーとフォードに引き抜かれた米国法人のトップクラスの2人だったのではないでしょうか。そう考えるとホンダにいる米人のトップクラスが同業他社に引き抜かれたというニュースはありません。自分のいる間の短期業績を上げることに必死、それで自分も高く売れるわけですから、何でもやるでしょうね。これは私の推測でしかありませんが、そういう裏があったのではないかと思うのです、15年間米人を見てきて規模の差はあれど、ホンダは米国での歴史が長い、トヨタは浅いわけです、その違いで米人をうまく使えなかったのがトヨタで、米人に使われてしまったんじゃないですかね。

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