少しばかりのサービス


その電話が鳴ったのは午後3時でした。お持ち帰りの寿司を作って欲しいという要望、それもオープン前。たまにこういう異例の要望があります。4時ごろ店に入ってきて「寿司を食べたい」というケースもたまにあるのです。私はNoとは言いませんから、積極的に作りますよ。
時間外売り上げは大好きですからね。
今回の場合は、4時半に欲しいということでした。20ピースの握りと2本の巻物、でも予算は60ドルだったのです。
そこで相手に、はいわかりました。なんとか近いものを作りましょう、と回答しました。そして出来上がったのが写真の商品です。おそらくまともに計算すると80ドルを超えると思いますが、まあたまには奉仕すればいいでしょう、というのが私の考え方です。電話口の向こうでは赤ちゃんが泣いているのです。バレンタインデーの日に外出したし、でも子守はいない。だったらお持ち帰りをオーダーするしかないじゃないですか? それで予算にも限界があるならば、少しでも近づけてあげればいい。私はそういう気持ちなんで、やります。たまにボランティアで人を幸せにできればその報いは天から降ってきます。

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