不況下で韓国人オーナーはどう稼ぐのか?

 今日は久しぶりに他州からの友人が来店しました。同じ業界なので情報交換をします。彼は韓国人オーナーの店で働いています。そこでいろいろ聞いた話です。

 まずはクーポンの嵐。10%から20%引きまで各種そろえて配りまくる。面白かったのは月曜日の「業界人の日」。同業者に20%の割引をしているそうです。

 さらにはハッピーアワーでは10種類の巻物の中からですが、3本で8.95ドルという破格のスペシャルも出しています。聞けば同じ韓国人が近くに店を構え、競争が激化しているということです。

 そんな話を聞いて、私も何かやらんといかんなあ、と思いましたね。今日のランチではワインの業者で昔からの知り合いのボビーが来て、ネットクーポンの話を持ち出していましたが、割引してもそれ以上に食べてくれるならば問題ないようなことを言っていました。

 11月1日に店では寿司の日を記念して割引セールを行いますが、これが唯一の割引です。明日からクーポンを配布して臨戦体制に入ります。そしてトイレとフロントにイベントの案内を張り出します。

 何がなんでもお金を取るという風に思える韓国商法、忙しいだけで実入りは少ないように思えるのですが、敵あっての戦法としか私には思えません。こうした値引き競争はやがてどちらかが潰れて終わりになりますが、そこまで行くのに疲労してしまいますね。

 できれば品質の競争をやりたいところです。そして飲み物や食材でコストを下げることも大事ですかね。ワインなんかは結構、業者の特売を利用しています。

 今は秋で、メルローのグラス売りを期間限定で行っていますが、そこそこ売れています。そのメルロー、いつもの半値です。というのも2本買えば2本のフリーというおまけがあるからです。仮に12ドルのワインであればコストは6ドルに下がります。それをグラス売りで9.50ドルで売れば4杯取れますから、丸々売れば原価率は15.78%に下がります。赤ワインは2日しか使わないのでたまに廃棄しますが、それでもこういう価格なら問題ありません。

 この期間限定メルローが終わると、次はマルベックを初めてグラス売りで投入します。低価格でそこそこ、美味いものがありますし、そういうものを巧く使っていくのも1つの作戦です。

 そのボビーともワインとフードのペアリングによるディナー企画も進んでいます。この辺りのイベントができるのがうちの店の強みですかね。やはりワインを数多く置いておけば、いろいろできます。

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