週末往来: 少しながら結果が出た!

 金曜日にランチのメニュー変更を行い、ディナーメニューからもオーダーできるようにしましたが、結果が出ました。この日の売り上げは587ドルでランチの最高売り上げを更新しました。やはり思いとおり、客単価が上がったことが大きかったですね。
 作る方は、メニューが3倍になるわけで、結構大変ですが、売り上げのために、赤字解消のためにやるしかないのです。
 結果として今週の平均売り上げは約250ドルでした。350ドルの損益分岐点まで100ドルを上乗せしないといけませんが、この雰囲気でいけそうなムードも出ています。
 他にも外販(ケータリング)を開始したので、それも貢献することでしょう。

 これが1つの事例です。何でもやってみなあかんで。ということですね。最初は日系企業の日本人社員が増えるということで日本人向けのランチ構成でしたが、これを食べる米人は限られています。それでも「日本で食べるのと同じランチ・定食の雰囲気」を米人に伝えようとしたのですが、スロー過ぎましたね。

 まあ、これがかなり最終兵器ですが、これもダメなら核攻撃もしないといけません。とにかく売り上げを作ること、実績あってのビジネスで理想や夢はその次であるということです。

 さらには昨日から仕入れ値が値上がりしたアイテムの値上げも行いました。最近の日本鮮魚は円高もあって高いですからね。冷凍の大トロも戦略的に安く出していましたが変更しました。
 例えば昨日買った生の殻つき帆立は仕入れ値が6.50ドルです。確か少し前までは4.50ドル程度だったのです。従って8.90ドルから10ドルに値上げしました。2倍して13ドル、3倍して19.50ドルが理想ですが、それでは誰も買わないでしょうから調整値段です。

 寿司のアイテムですべて2倍がけ、3倍がけをしていては値段がまちまちになります。儲かるうなぎやサーモン、ヒラメである程度の利益をキープしておいて、うにや生貝などの利益率の低いものの調整を行うわけですね、私はこれが正解だと思っているんですがね。

 日本人なら2巻で10ドルの生帆立食べる人はほとんどいないでしょう。10ドル払えばラーメン1杯食べれておなかが一杯になりますからね。寿司屋が高いといわれるのはそこにありますが、こうして原価を暴露すると別に私の店がボッているわけではないということを理解していただけるでしょう。

 日本でもそうだと思います。美味い店はネタが良いから必然的に高くなります。例えばマダイは80%が養殖ですが、それは大衆向けの店で食べるもの。高級寿司屋に行くと産地がはっきりしていて、そこの地物を引いてきているわけですから、同じマダイを食べても値段が5倍違いますね。ただ営業努力でなるべくリーズナブルな価格にしないと敷居が高いといわれてしまいます。

 そこはアメリカの場合、巻物がよく売れるため、巻物で利益をある程度確保できるので、握りの値段を比較的低く抑えることができます。対して日本では握りが主流ですから利益をプールできる場所が狭いため、必然的に価格が高くなるということです。さあ、来週もがんばろう。

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