今日のニュースから 8月23日(月)

 月曜日は大したニュースがありません。少し違うものを提供しましょう。小林一三を知っていますか? どうも忘れられてきています。阪急の創始者です。慶応を出て三井銀行に入り、つぶれかけた箕面鉄道の再建を任されます。そこからが彼の飛躍、梅田に進出、デパート経営、神戸線開業、そして京都線開業。さらには沿線の宅地開発、終着駅である宝塚に歌劇団を作ったのも一三のアイデアでした。東急の戦略も皆阪急を真似たものですからね。

 そんな小林一三の名言が数多くあります。

 下足番を命じられたら日本一の下足番になってみせろ。そうしたら誰も君を下足番にはしておかない。

 金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である。

 出世の道は信用を得ることである。第一の条件は正直であること。あの人には気を許すことができないといわれるようであれば信用は得られない。第二の条件は礼儀を知っていることである。粗暴な言辞、荒っぽい動作ではこれまた信用は得られない。第三の条件は、物事を迅速に正確に処理する能力があることである。頼まれた仕事を催促されるようではこれまた信用が得られない。

 成功の道は信用を得ることである。どんなに才能や手腕があっても、平凡なことを忠実に実行できないような若者は将来の見込みがない。

 サラリーマンに限らず、社会生活において成功するには、その道のエキスパートななることである。ある1つの事についてどうしてもその人でなければならないという人間になることだ。

 100歩先の見えるものは狂人扱いされる。50歩先の見えるものの多くは犠牲者となる。10歩先の見えるものが成功者となる。現在が見えないものは落伍者である。

 
小林一三が、阪急神戸線の開業後、その電車が赤字のため宣伝を考えました。大阪ー神戸線はJRと阪神も乗り入れており激戦区でしたからね。後発の阪急はいかにお客を奪うのか? この宣伝文句だけは忘れません「綺麗で早くてがらがらで」というものでした。
確かに阪急電車は関西の電車の中で一番綺麗です。そして山の手を走るため確か三宮まで特急で28分で着くと思います。そして車内はガラガラなので快適そのももということですね。

阪急電車が梅田駅に着き、エスカレーターで下に下りると阪急5番街があります。おそらくNYの5番街から取ったものでしょう。御影石の重厚な床は高級感があります。そしてそこから表に出てみると「大阪」が登場するわけですね。汚らしい街というイメージしか私にはありません。梅地下もそうで、天井が低いし迷路のようになっていますが、それが辺り一体のビルにつながり、阪神やJR線にもつながっています。実に雑踏として汚い、その中で阪急の作り上げている高貴なイメージは「どうせ乗るなら気分の良い阪急」となるわけです。阪急沿線には夙川、芦屋、岡本、御影など高級住宅地をもっていますから、阪急電車に乗る人の層も違うわけですね。これも考えれば差別化戦略かもしれません。

こうして考えると、やることは山ほどあるわけです。ボッーと毎日過ごすのも良し、いろんなことに挑戦するのも良しですね。ただ結果が大きく違ってきます。

 

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