北海道の水だことジュンサイ


夏じゃないですか? ということは、季節のもの、ってことでいろいろ仕入れないといけない。
ジュンサイは、湖底に根を張り、睡蓮のように湖面に葉を出す植物の茎と幹の間に出るぬるぬるした新芽のことです。
実に古い時代から食べられており、古事記などにも出てくるそうです。私、実は思い出がありまして、若いときにかつて交際してた女性がジュンサイ入りの味噌汁を作ってくれ「何、このぬるぬるでもしこしこ」って感じでした。それが人生で1回限りのジュンサイです。
 
 旬のものは夏場しかありません。日本では本州の北部、特に秋田が有名で、中国などでも採れます。食べ方は酢の物、汁物に向き、栄養価は大したことないものの、ビタミンB1が豊富だそうです。
 もう1つは北海道の噴火湾で取れた大きな水だこのスライスですが、業者はたこしゃぶに使えると言っておりました。ただ、私はカルパッチョが良いのではと思います。試食した感じは「ひさしぶりにたこ食べた」って感じで、いつもは南アフリカ産の小さいたこしか食べていないのであります。
 ところで、日本のたこはどこから来ているか知っていますか? かつては国内漁獲でしたが、乱獲で減り、台頭してきたのがモロッコでした。そのモロッコも数が減ったため、現在は南アフリカ産が主流となっています。アフリカは湾岸が大きいので大丈夫でしょうかねえ。そしてベトナムもたこ漁が盛んになってきているそうです。
 私の店のたこは南アフリカ産で、これが築地で茹でられ、冷凍されずに空輸されるということです。冷凍したたこを解凍すると水が出るので水っぽいわけですね。食感さえも失われます。

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