11月の新しい魚たち

寿司のメニューはワインリストのごとくシーズンで変わっていきます。その季節のものを食べるって大事なことです。特に日本人はそれで季節を感じてきたと認識しています。

 ギンダラ
 ギンダラは、元々は生で食べる魚ではありませんでした。生でアメリカに入ってくることはなかったのです。
これはバンクーバーで養殖されているものです。そして西海岸の人達が寿司や刺身で食べ始めています。その電波がアトランタにやってきたということです。

 握り
 脂のある魚です。従ってアメリカ人は大好物になることでしょう。昨日、すでに寿司、刺身で売っています。


この鰆、只者ではありません。山形の船上活け〆です。
この時期だけ出回ります。脂が乗っていて美味しいからです。

握り
 葱と生姜が実に合います。

細魚
ようやくシーズンが始まりました。
やはり細魚は細魚です。独特の色と艶、怪しい魚です。

握り
さよりのような女、こんなたとえを知っていますよね?
昔は腹黒い人の事を‘サヨリのような人’と表現したものです。
ただ、細魚は美人です。腹黒い人はそれが顔に出るので、美人ではありません。
「美人に悪い人はあまりいない」というのが私の経験上からの認識です。本当の美人を探すのが大変であります。偽物が実に多い。

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