週末往来!

 木曜日の閑散とした売り上げから一転して、金曜日はその3倍の売り上げを達成、木曜日の借金を返したことになりますが、これって良くないのです。
 毎日、コンスタントに売り上げがないと魚の仕入れが大変なわけですね。なんとなく今の地球の気象に似ていて、雨が降るときには毎日降り、降らないと全く降らない。これでは農作物は育ちませんね。
 贅沢でしょうか? 今日はマグロの量が少なく、混めば売り切れになります。今週は暇だったので、あまり買えなかったわけです。リスクは避けたいですからね。そのあたり、生もの商売は実に難しい。

 なんとなく、最近思うことは、このまま寿司屋を継続すると「寿司屋のオヤジ」で人生が終わってしまう、ということです。やはり実業家になりたい、ビジネスを拡大したい、それが人間として当然の成り行きでしょう? 独立して早、11年ですか?確かにビジネスは好調で儲かっているが、この業態多店舗化ができない。ある程度のクオリティを求めていますからね、任せられる人がいないと何もできないのです。だから1人で毎日朝から晩まで働いているわけです。

 今後は、実業家として生きていくには、新しい業態を開発し、オペレーション化できるものでなければならないと思っていますね。寿司はまたその後で趣味でやっても良いわけです。
 そんなことを考えているからハワイに通うわけですね。あの「ハワイ」というブランドを利用して何ができるかですね。
 アトランタ、いいですよ。そこそこの街です。そして栄えている。ただ、ここから発して全米や全世界に通じる食べ物を供給するのは無理があります。ヒップホップぐらいのものでしょう?
 アトランタはブランドには、ならないのです、それだけ田舎ということです。

 昨日もあるお客さんがフィラデルフィアロール(クリームチーズが入った巻物)を揚げてくれという。私の店は、基本的にお客さんの要望に応える店なので、作りましたけどね。それが美味しかったのか、2回目の注文も入っていましたね。まあ、巻物が収益の柱ですから文句は言わないが、バックヘッドのそこそこの寿司屋でこれですからね。
 最近はVolcano Rollの注文もよく入ります。これはメニューにはないんですけどね、作り方は知っているから作りますよ。辛系の巻物に溶岩流をかける。溶岩流?スパイシーマヨネーズに真砂や赤トビコを混ぜると、なんとなく溶岩流をかけます。寿司を少し重ねて山を作りますね、そこにそれを上からかけます。そしてトースターで少し焼きます。すると火山のようになるわけです。

 誰がこんなものを考えたのか??? 寿司が違う衣を着て勝手に歩いているわけです、この南部ではね。というか、アメリカの多くの街で独自の寿司が生まれ、育っているといっても過言ではありません。
 寿司が広がるという見方をすればどんなカタチであれ、日本食文化が伝導しているんで、それはそれで良いのでしょうが、どこかでステップアップしてくれないと困るわけですね。

 まあ、ビジネス=金儲け、であればそれで良いのでしょう。ただ、ビジネスに他の意義を求めると、「いい加減にしてくれないかなあ」と思うわけです。
 日本から高い鮮魚を買っているのに、その味も分からず、QPマヨネーズや醤油、わさびを食べて美味しいと言っている。この連中をいつまでどこまで相手にするのか?10年以上も寿司屋やって、そろそろ潮時ではないかとも思うわけです。
 カウンター10席のちゃんとした寿司屋もそろそろできる時期になってきましたしね。いろいろ悩むわけです。

 まあ、いずれにせよ、サラリーマンではありませんから、自分の道は自分で決め、歩まないといけない。滅私奉公はもうしませんからね。すべては自分の名誉と地位の確立のために、やることです。お金儲けは大事、ただお金儲けだけでは虚しい。何か意義のあること、社会に貢献できることも必要かと思うのでね。違いますかね?


 昨夜のお任せの最終コースです。うに、とろに長芋です。美味そう?これを作った相手は黒人の女性です。その二コールさんは大変洗練されていて、いつも私のお任せしか食べません。こういう人だけを相手にしたいのが本音。

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