日経ビジネスより

娘の用足しで朝の6時半から起こされてしまいました。ベッドに戻るわけにもいかず、コーヒー(カフェオレですがね)飲みながら、日経ビジネスを読み漁り。

 先週の号ですが「トヨタ特集」、国内最大の製造業の未来はまさに日本の未来です。円高で雇用が減る中、どう生き残っていくのかですが、脱クルマにより国内雇用を維持していくことは可能とか。トヨタの再生は日本の再生なんですね、ごもっともです。

 ガイヤの夜明け感覚で勇気づけられるのが「旗手たちのアリア」です。今回は元ニッセイで現在はライフネット生命保険の出口さん。
 「人の一生なんて偶然の産物。何かをやろうと企ててもほとんどすべて99%は失敗する。人類史というのは、一部の運の良い人間が夢をかなえた歴史に過ぎない」と語っています。

 早くから生保の行く末に危機感を持っていたそうですが、やがて少子化が進み生保の顧客が減るということを想定し、生保が生き残る道が3つあると考えたそうです。
 1、商品・サービスの拡充、業種の垣根を越えて損保や証券なども扱う
 2、営業の効率化、セールスレディを使わない販売体制の構築
 3、日本以外のマーケットの開拓、海外進出
確かに1は政府主導で自由化がかなり成された。2は自らネット生保会社を作った。3はまだまだこれからですかね。

 ボストンコンサルティングの水越さんがこんなことを言っています。
 海外展開をするにあたり、多くの企業が人材のレベルアップをしているが、内容は英語教育程度でしかない。日本ほど英語を勉強している国はない。しかしながら英語が上達しない。それは「使わないから」だ。
 語学以上に大変な問題があり、それは若手社員の質。今の20代はまず人口で、団塊の世代が20代だったころに比べ、3分の1しかいない。規模が少なければ、それに比例して良い人材は少ない。そして高度成長期を知らないことが足かせになっている。90年以降の停滞期に思春期を過ごした日本人の若者と2000年以降の成長期を過ごしている新興国の若者では勢いが違う。
 ただ、ダメかといえばそうでもない。新興国の若者と日本の若者を同じ職場に置くと、最初は新興国の若者だけが頑張るが、日本人の若者も後を追いながら「負けてはいけない」とだんだん頑張っていくようになる。 
 結果的に、異文化を取り込み、活性化していく方法が、日本企業が国際競争力を高めるうえで必要ではないかということ。

 昨日届いた年末合併号では、「日本製」離れの衝撃が特集。確かに今年日本で売れたヒットしたものの多くに韓国製など海外製品が増えている。
 ソウルマッコリ、韓国スーパーにも置いてある辛ラーメン、紅酢、MarketOのクッキーなどは皆韓国製。とうもろこしのひげ茶(こちらで英語名はコーンシルクティ)は私も副編集長の勧めで買ったが、これも日本のヒット商品。
 韓国ドラマから派生して、日本で韓国ブームなのか、元は同じような民族で、見下し世代が老齢化する中、若い人は新しい見方をしてきているのか、日本製絶対主義のような忠誠心はすでに薄れている。また、逆に「内容改ざん、期限切れ販売」など企業不正が増えたこと、震災で信じるものを失った日本人消費者の迷走か、2012年もこの傾向は続くそうです。

 最近の日本のヒット商品を見ると、「復刻版」が目立つようにも思いますけどね。「昔は良かったよなあ」思考ですね。これって、あまり良いことではない。過去を振り返り過去の方が現在よりも良いということは、現在に満足していないからですね。未来に向かっていくのであれば、過去は過去でおいておかないと引きずっていくわけにはいかないでしょう。
 暗い未来よりも明るかった過去に戻ってはいけないような気がするんですがね。暗い未来に一筋を光を見つけ、そこに向かって突き進む。それが大事なのでは?

 2012年大胆予測という特集がありますが、これも面白い。次回に回しましょう。


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