紫蘇から拡がる日系人の輪?

 それは金曜日の出来事でした。見慣れない日本人家族の来店から始まりました。
 寿司バーに座ったその3人家族は、まだ米国に赴任して1ヶ月足らずの駐在員家族でした。
 TN州に本社を置く日系企業に赴任したのですが、なかなか日本食の確保には苦労している様子でした。
 そこで私、「良ければ紫蘇の苗木を持って帰りませんか」と提案。店の裏には青紫蘇と赤紫蘇が山ほどプランターに植えてあるのです。
 紫蘇なんて、夏場に欠かせない薬味となりますし、ざる蕎麦1つ食べるにしても、これがあるとないとでは大違いですからね。買うと結構高いですし、また田舎では売られていないでしょう。こうした生野菜が手に入るというのは外国生活をする日本人にとって有難いことではないかと思いましてね。
 そして決して高価なものではありません。1つの苗木が成長し、花をつけ、そのままにしておけば冬に枯れる。そして春になると100近い芽が出てきます。紫蘇は簡単に増やせるのです。
 その日系会社は本社並びに工場もあるので、相当数の日本人が駐在していることでしょう。この方が来年、苗木を同僚に分け与えてくれると、それがどんどん拡がっていくと思うのです。そしてそれがどんどん大きな輪になって、南東部の駐在員家庭の庭には紫蘇が自生するようになれば嬉しいじゃないですか?
 茗荷もそろそろシーズンに入ります。早いところでは収穫が始まっていますが、我が家の茗荷は8月から収穫に入ります。これだって苗木を分けることができます。
 私自身も、ある永住者から分けていただいたものです。それが今では50本近くまで増えていますからね。
 米国でのボランティアも良いでしょう。ただ、2-3年で帰国してしまう駐在員家族が心地よく生活できるような環境の手助けができることも喜びと感じて、それを実行することも良いことではないですかね。
 アトランタからテネシーに運ばれた紫蘇がやがて他州に拡がる。そして全米のすべての日本人が住む家には紫蘇が自生するような夢物語が今始まったばかりです。
 紫蘇、必要な方、TAKAレストランまで取りに来てください。いつでもお分けします。

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