このワインが語るもの

 今日はランチは月曜日の最高記録、ディナーも満席ではなかったものの、久々の良い月曜日でした。
 そして何よりもPaul Hobbs Pinor Noir HydeVineyardを飲んだことが何よりの幸せです。うちの店に置いてあるPinot Noirでは最も高い150ドルのワインです。 08年でロバート・パーカーは89ポイントしか付けていませんがね、そんな個人評価は関係ない。

 今日はたままた卸し元の会社の社長の奥さんが誕生日で彼がワインを持参したために頂いたということです。

 1本目はオレゴンのWitness Treeというブランドの Pinot Noirでこれは70ドルで売っています。 Willamette Valleyが産地ですが、ここの産地のPinor Noirを飲むとこういう感じです。土臭さ、アーシィな香り、そして程よい酸味と果実の味。オレゴンのPinot Noirは確かに美味い。

 ところが2本目のCarneros 産のPaul Hobbsを飲むと、もう全然違います。澄んだ味、これはまさに大人のぶどうジュース。それも完全濾過したような感じ、細い管を通っていくような細い筋が見えるような感じ。同じPinot Russian River Valleyも飲んだし Lindsay Estateも飲みましたよ。でも、これが一番澄んでいますね。アメリカの最高峰のPinot Noirです。少し調べてみましたがHyde Vineyardはロマネコンテイの親戚にあたる超優良ぶどう畑です。なるほどね。少しロマネに近づきました。

 この卸し元、現在リストラ中です。高級ワインばかりを扱っていましたからね、この不景気の中、売り上げが激減し、ブランドをどんどん減らしています。結構、希少なワイナリーのものを買ったことがあります。キャサリン・ケネディやデレクタスもここの会社です。他の業者からは「あそこはやばい」とか言われていますが、それでも私は買います。今日、社長にも「何かできることがあれば言ってください。昔は私がお世話になったんだから」と言い、「営業にもっとプッシュして私に買わせるようにしてください」とも言いました。彼は「当社もなかなか厳しくてねえ」とかネガティブな発言は一切しない温和な人です。うちの店にも1年に数回食事に来て、必ず高級ワインを一緒に飲みます。私がPaul Hobbsを好きなこともよく知っています。

 困っている仕入先があれば支援するのも仕事。ドーンと買うことはできませんが、他社から買うぐらいならここから買うような商品はあるはずです。こうした人助けはやがて、自分に返ってきます。

 どうです、たまにはPaul Hobbs飲んでみませんか?酒屋で買えば100ドル以下です。

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