またもや女神は微笑んで、、、。

 いやあ、奇跡のようなことが1週間に2回もありました。そう、今日木曜日はちょうど1週間前にジュリアを採用したばかりでした。

 そして今日はイレーンを採用してさっそく働いてもらいました。彼女は才媛です。スタンフォード大学を出ています。来年の6月までリサーチをエモリー大学でやるため、サンフランシスコからやってきて2週間目になり、バイトを探していたそうです。

 久しぶりに頭の賢い人と仕事をするように思います。メニューの説明を簡単に午前中、やりましたが、それをしっかり夜まで覚えています。この子は使える。ただ若いので要領を少しずつ教えていかないといけないですね。学校では学ばない、実社会の生きる知恵みたいなものですかね。
 試しに表を掃きなさい、と指示しました。掃いたというので見ると、掃いたというか掃除したとは私の目からは言えないのです。それは店の少し前にタバコの吸殻が3つ落ちていたからですね。
 イレーンを連れ出し、店の前に立たせ、「お客さんが正面から入ってきて、この吸殻を見つけるだろうね。ということは掃除してないことになるだろう。お客さんの目線で掃除しないと意味がないんだよ」と説明しました。モノをいろいろな角度から見ることの重要性についても話をしました。今なら、まだ紙は白いので、何色にでも染まるように思いますから、自分の分身のように考え行動できるフロントに仕上げたいと思いますね。

 夜になって落ち着いたので、パテイオで2人でミーティングです。私の言いたいことは、お客さんってのは、ここにどうして来るのだろう。それは幸せを求めてくるんじゃないかね。それは美味しいものを提供し、最高をサービスでもてなすから幸せになるんだと思う。こちらもそういう気持ちで接しないといけない。店のドアを開けて出ていくときに、すべての方が幸せで満足感が溢れるように仕事をしないといけない。そのためには、食事が終わったら念を押して、お客さんのテーブルを回って、「いかがでしたか?と訊くのもいい。」と言いましたね。
 幸いにもうちのお客さんのほとんどは紳士淑女で礼儀正しい。その質の高さを保つことも大事であるということ。お客さんの満足感を得るためにはどうすればいいかも説明しました。

 例えば食べ物に対して不満足なケースが出てきます。1つは美味しくないかた不満足。もう1つはフード自体に問題はないのだが、好きではないというケース。この両方にについて店として対処しないといけないということ。お客さんが仮に半分以上残した場合は、原因を追究し対処することが大切であると伝えましたね。

 そしてしばらくして、毎週やってくるお客さんが帰られるので席を立ったのを見て、表まで出向き、ありがとうございました。彼女は今日から仕事を始めたイレーンですと紹介しました。お客さんはしっかり「初日で上出来の仕事でしたね」と誉め言葉。これで彼女の1日はハッピーだったに違いないし、お客さんへのアプローチはこういうものであるということも示したわけです。遥か彼方の寿司バーから「ありがとうございました」と言うのが良いか、わざわざ出向いていって握手をして御礼を述べるのが良いかは彼女なら余裕で判断できたことでしょう。

 こうして私は密かに脱インドネシア人戦略に方向を転換しているのです。1国の人ばかり採用してきて今回のような騒動になったわけです。もう少しローカルの人を使うとか、人種を混ぜないと、こうした慣れが怠慢を生み、不正を生んでいくのでしょう。お互いに監視させる意味でも、今回の方向転換は大事かと思いますね。

 つまらない話です。それは2日前に起こりました。その日のランチは異常に混み、ランチの売り上げ新記録を作りました。初めて600ドルを超えたのです。それもサーバーは1人でしたからね、大変だったでしょう。2時まで忙しかったので、私も従業員の食事を作る機会を逃してしまいました。私自身もつまみ食いをする時間もなく家に帰り、買い物に行き、そのまま店に戻り仕込みをしてディナーを開けました。しばらく外にいてふと中に入ると、ランチで1人で働いていたAがスープの中にご飯を入れてこっそり食べています。「何しているんだ」と訊けば「おなかが空いている、食べる時間がなかった」と言い訳するわけですね。「おい、それは規則違反だ、悪いけど捨てるぞ」とおわんを取り上げ捨てました。彼女は憤慨していましたが、「おなかが空いているのは私も同じだ。私だって食べてないんだぞ。ましてや君は店を2時半に出て戻ってきたのは4時45分じゃないか。その2時間余りの間に食べなかった君が悪い。時間がないという言い訳は通用しないぞ」と言ってやりました。さすがにここで観念したようです。こうしてどんどん言い訳するのがインドネシア人です。

 実は、その日はもう1人、男性のインドネシア人が働いていましてね、外にいた私に声をかけてきました。何をしているんだとかね。結果的には彼が見張り役をしているわけです。自国人同士で助け合ったいたと私は思いましたね。そういうことを考えていくと、かつては多いときに5人のインドネシア人が働いていたわけですから、やりたい放題?だったかもしれませんね。見かけは一生懸命働いているように見えて、実はしっかりサボっている。それでも他のアジア人よりもマシというか、チームワークが良いので使いやすいから、こちらも使っていた節があります。

 これを今回、数年ぶりに排除します。現在3人がいますが、1人は来週からしばらく国に帰るので、戻ってきても再雇用しない方針で行きます。そうすれば5人いるフロントの中で2人だけがインドネシア人になりますから、あまり悪さができなくなります。これが営業面で吉と出るか凶と出るかは、神様のみ知ることですが、最近の私は結構救われていますから、新しい体制をきっと支援していただけるものと思っています。

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