週末往来:朝鮮情勢を考える

 死者4人を出した北朝鮮の奇襲でしたが、韓国の国防相が辞任しました。韓国世論は「北朝鮮憎し」に向っていると思われます。

 まずは、双方の親分が近日中に話し合い(協議ですが)を持つようです。韓国の後ろ盾である米国と北朝鮮の後ろ盾である中国の高官による協議で米国は、「少し圧力をかけ、あまり粗相をしないよう厳重注意してもらえないか」と言うと思います。

 今回の事件ですが、2つの要因が考えられます。1つはいつも通りの挑発ですね。これまでも様々な方法で自己アピールを行ってきました。今回もその1つ、ただし少し事が大きかった。もう1つの要因は軍部が3世代による継承をよく思っていない、それで反発した格好がこうなってしまったということです。

 さて今後ですが、いろいろのニュースなどを見てみると、中国は北朝鮮をうまく開放路線に導きたいようです。それができれば文句は言わない。その鍵を握っているのが後継者になれなかった長男の正男ですね。本来なら正恩の継承が決まり、暗殺されてもおかしくない男が中国の庇護下で生かされているそうです。そして正恩への継承を受け入れることで開放路線に向うようにしたいのが中国でしょう。

 ただ、実は中国にとって、北朝鮮はうっとおしい存在になっているともいえます。早くから開放路線を敷いてきた中国に対して北朝鮮は乗り遅れてしまい、孤児になってしまったからでしょう。それゆえ、暴挙を繰り返し、核を開発したことでますます手に負えない存在になってきたことがいえます。潰すわけにはいかない、でも変なことすんじゃないぞ、と言いたいわけですね。

 面白いのは、原子力空母の黄海入りを半ば容認した中国の態度ですね。これまでは「入ってくるということは中国人民を敵に回すことだ」と遠まわしに警戒してラインを引いていたんです。それが今回、事前通達があったものの、これに反発しなかった。これは親分の拳骨も良いが、他人の拳骨の方が痛いんだぞ、ということを北朝鮮に見せるためにジョージ・ワシントンの黄海入りを黙認したということでしょう。

 これで今後何か挑発行動を取れば直ちに反撃される恐れがあるので、当面はおとなしくしているでしょう。

 ただ実際に北朝鮮状況よりも、日本の利益を考えると、事情は違ってくるでしょう。どこかで戦争が起きればどこかで、儲かるわけです。朝鮮特需で戦後復興を果たした日本に「夢よもう一度」とは言いませんが、その期待は少なからずあるんじゃないですかね。米国だってそうで、戦争になれば物が大量に動きますから、景気支えになると思います。しかしながら「戦争」になることは皆が避けたいので現実性は薄いでしょう。

 一番良いのは、北が開放路線に進み、核を廃棄していくことでしょう。中国のジンベイザメの腹に下あたりで付きまとって泳いでいるコバンザメみたいなものですね。これを中国は望んでいます。

 米国などが考えているシナリオは、後継者の権力掌握が思うようにいかず、軍部がクーデターでも起こすか内乱状態になり、国が崩壊し南が面倒を見るということで統一が図られるというもの。でも、これも現実性が薄いですね。そうなったら、中国が面倒見るかも知れません。どう転んでも厄介な存在になるのは間違いありません。

事が大きすぎて、私なんかがブログに書くような問題ではないようです。まとまりのない内容でした。
 

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