FAOと世界食糧サミット

 来週ですが、ローマで開催される国連の会議があります。 FAOは国連食糧農業機関の略ですが、今月16-18日に食糧サミットが開かれるのです。
 地球の人口爆発により、現在約10億人が飢えに苦しんでいるといわれています。そのほとんどは、アジアやアフリカ、中南米の発展途上国に集中していますが、問題は食糧危機が引き起こす政情不安などにより秩序が乱れることにあります。また貧しい国から富める国へと人が流れていくことにより、流れ込んだ国でも秩序が乱れるのではないかと懸念されています。
 実際にアトランタを見ても、ヒスパニック系の人口、インド人や中国人をはじめとするアジア人の増加、そしてロシアをはじめとするスラブ系の増加がありますが、その大半は貧しい国からの流入だと思います。
 食糧危機の問題は、今後石油以上に重要になってくると思われています。 私も前から言っているのですが、水と食糧が今後の大きなテーマになると思います。
 といって、今回の会議で何が採択されるのか? 数値目標程度のことしかできないような気がします。そして結果的には富める国がお金を出し貧しい国の人に食糧供与をする程度で終わるのではないかと思っています。農業生産を指導し、食糧自給率を上げるよう仕向けていかないとお金を出して物を買い与えるだけでは何も解決しませんが、農業生産にしても貧しい国の場合は環境問題も加わってきます。雨が降らない地域が多い、洪水の起こる地域が多い、土地の痩せた地域が多いなど問題は山ほどあります。

 

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