たかが金、されど金 特集!

 ゴールド(金)が高騰を続けています。少し掘り下げてみましょう。

1、世界各国の金の保有高~2007年のIMFのデータでは以下となっています。単位はトンです。
  アメリカ 7413.40 ドイツ 3114.76 フランス 2372.57 イタリア 2234.79 スイス 1043.83
  日本 697.40 オランダ 566.42 中国 546.86 ポルトガル 348.70 インド 326.02
  ベネズエラ 325.17 イギリス 282.93 スペイン 256.56 ベルギー 207.52 スウェーデン 135.51
  サウジアラビア゙ 130.41 フィリピン 119.92 南アフリカ 113.40 タイ 76.54 オーストリア 72.86
   オーストラリア 72.86 クウェート 72.01 エジプト 68.89 デンマーク 60.67 アルゼンチン 49.90
  マレーシア 33.17 ブラジル 30.62 韓国 13.04 アイルランド 5.10 メキシコ 3.40 カナダ 3.12
  合計 24173.35
  (実際には米国は8000トンを越えています、日本も760トン以上になっています)

2、なぜ、金なのでしょうか?
  その理由は、安全な逃避先、投資の分散、インフレヘッジ、ドルヘッジ、リスクマネージメントの 
  点から金なのです。 詳細はhttp://www.invest.gold.org/sites/ja/why_gold/にアクセスして
  しっかり読んでください。

3、最近の状況
  インドがIMFから200トンを購入したことから価格が上昇しています。かつては世界各国の中央銀行の準備資産に占める金の割合は高く、1989年で約33%もありました。ところが最近では約10%にまで落ちています。ちなみにインドが買った200トンは大体1年間に採掘される量の8%にあたります。実は今年のはじめに中国が金の保有を増やしたことを公表していますが、今では世界5位の保有高になっています。また世界各国がじわじわと金を買い増ししています。過去10年間での安値は1999年の250ドルですが、昨日の終値は1080ドルですから、実に安定して上がっているかがよく分かります。IMFでは、あと203トンの金を売却する予定ですが、中国やサウジなどが買うであろうと言われています。こうして買い増ししても中国やインドの保有割合はUSドルに比べて圧倒的に少なく、2~6%でしかないそうで、欧州各国の50%以上に比べると低いことが分かります。
米国のFRBが世界で一番金を保有していますが、過去20年間売却していません。そしてその割合も77%になります。 (まあ米国は印刷機がありますから、米ドルが自前で刷れます。)
米ドルが下落していることを考えると金は安全な投資先としてますますその需要が増していくものと思われます。

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