景気は回復するのか?

 JPモルガンの第3四半期の営業利益が前年に比べ17倍も多かったというニュース。バンカメのメリル部門では「景気後退は終わった」との分析ですが、さてどうでしょう?

1、先週に話を聴いた、某建設業(もうバレバレですけどね)の方によると、実績に結びつかない見積もりが増えているそうです。まだ、増産とか本格稼動ではないが、先を見越しての手当てを行い始めたとことのようです。ただ環境関連などオバマが積極的に推進している分野では、動きがあるそうです。 二酸化炭素削減、太陽電池、他のグリーンビジネスを指していると思われます。

2、日曜日に話を聴いた、某自動車部品メーカーさんの話。リーマンショックの後は4割減になったが、このところ若干回復し、3割減まで戻ってきた。ただ、今後は不明。

3、月曜日に話を聴いた、某物流関係の方の話。自動車がメインだが、トヨタのプリウスが絶好調で、ミシシッピーがいよいよGoサインが出るだろう。いろいろ前向きな話が多いので、出張が増えている。ただ、末端では他の車は売れていないので、大きな回復が見込めるかどうかは不明。

4、同じく月曜日に話を聴いた、某サービス業の方の話。 皆さんの動きを待っている時期です。製造業などで動きがあれば、人の採用なども活発になるだろうし、今はまだその前の段階で、見守っている状態です。

 今朝8時半のニュースでは、9月の小売実績は大きく落ち込んだようです。株式市場は1万ドルを目指して勢いがあります。(ここは私の予測外れでしたが、1万ドルを超えると調整に入ると思っています)先行きは明るいものの、現状はまだ夜明け前ではないか? そして企業は人切りによって、収益を回復させているが、それで利益が出るようになって、物が売れて動き出し、増産になるなど数字に改善があれば、人の採用も行う。そうなると失業率も下がる方向に向かい、住宅の差し押さえやカードの個人破産などが改善され、一般人は小売で物を買い、レストランにお金を落とし、旅行に出かけるなど、いつもの生活に戻れることでしょう。
 ただ、現実は、「財布の紐を引き締めるしかないじゃない」状態が依然として続いています。私の店の実績でいえば、8月から20%減が続いています。今月はやや戻して18%減で推移していますが、厳しい状況に変わりはありません。
 当然、人の採用はできませんし、最低限のスタッフで営業しています。メニュー価格は下げ、皆さんの財布の状態にマッチさせているのが現状です。
 このところ、やはりお金持ちのお客さんの来店が極端に減っていますね。商業不動産でかなりの先行きが暗いことが現状でしょうか? 店のすぐ近くの「アトランタのロデオドライブ」計画はストップしたままです。ストリートには依然としてリースやセールの看板が増えています。これが末端の現状であり、回復なんてとんでもない、といったところです。
 自動車? 売れないと思いますし、住宅市場も今月が最後でしょう。11月以降は下がると見ています。停滞ですね、今の天気みたいに秋雨前線の到来ですね。 不景気前線とでも命名しましょうか?
 大体、人が右向けば、左も見ないといけませんねえ。このダウの1万ドルは政府と金融機関との密約によりもたらされているものでは?という見方もできませんか? 1万ドル超えれば気分が良いでしょう。 そして何も知らない人が「あー景気が回復してるじゃん」と錯覚を起こす。そして「俺も投資するぞ」と彼らを巻き込んでいくことにより、市場が活性化する。少数の人が勝つには多数の敗者が必要です。まあ、こういう極端な捻くれた?考え方はしなくて良いですが、「そういう見方もできるかも?」でよろしいんじゃないでしょうか。

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