マイケルの一番好きだった歌 Smile

 この歌はチャールズ・チャップリンの作曲で、作詞がジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズによるものです。 チャップリンの映画、モダンタイムズの中の最後に使われたものです。マイケル自身も歌っていますし、私はボビー・コールドウェルのバージョンが好きです。歌詞は以下です。

Smile, though your heart is breaking
Smile, eventhough it's aching
When there are clouds in the sky you'll get by
If you smile through you pain and sorrow
Smile, and maybe tomorrow
You 'll see the sung come shinning through for you
Light up you face with gladness
Hide every trace of sadness
Although a tear maybe ever so near
That's the time you must keep on trying
Smile, what's the use in crying
You'll find that life is still worthwhile
If you'll just smile

You TubeでSmileで検索するとマイケルの歌うSmileを聴くことができます。

参考:モダンタイムズは、資本主義社会を生きている上で、人間の尊厳が失われ、機械の一部分のようになっている世の中を笑いで表現している映画です。実はトーキー映画が1927年に登場していますが、1936年当時、サイレント映画を作っていた有名映画監督がチャップリンだけだったそうです。ただ、チャップリンも1931年の「街の灯」からサイレントながら映画音楽を入れていました。また、チャップリンがアメリカを追放されてから20年後、再び同国の地を踏む契機となった第44回アカデミー賞授賞式のフィナーレで、彼がオスカーを受け取る際、会場のゲスト全員で歌詞の付いたこの曲が歌われた。おそらく歌詞がついたのは1954年だったと思います。

チャップリンは、第二次世界大戦が終結し、ソビエト連邦をはじめとする東側諸国との冷戦が始まったアメリカで「容共的である」とされ、非難の的とされました。特に1947年公開の『殺人狂時代』以降はバッシングも最高潮に達し、1950年代に入り、ジョセフ・マッカーシー上院議員の指揮の下、赤狩りを進める上院政府活動委員会常設調査小委員会から、他の「容共的である」とされた俳優や監督とともに何度も召喚命令を受けました。その後、1952年に『ライムライト』のロンドンでのプレミアのために故郷イギリスに向かう最中、トルーマン政権の法務長官から事実上の国外追放命令を受け、その結果、自身の意にはそぐわなかったものの、スイス・ローザンヌのアメリカ領事館で再入国許可証を返還し、アメリカと決別をすることになります。

1972年、アメリカから追放されて20年後、第44回アカデミー賞で2度目の特別名誉賞を受賞しました。これは、彼を守り切れなかったアメリカ映画界からの事実上の謝罪の意と、「映画を20世紀の芸術たらしめたチャップリンへの計り知れない功績」に対しての受賞でした。この授賞式では、スタンディングオベーションが5分以上にもわたって続くという、現在でも他に例のない最大の祝福を受け取っています。またこれに先立ちNYCで行われた歓迎会で黒柳徹子と面会したことが縁で、2006年にできた「日本チャップリン協会」の名誉会長を黒柳徹子が務めています。
ちなみに1回目の特別名誉賞は、1929年『サーカス』で第1回アカデミー賞の特別名誉賞を受賞したものですが、『サーカス』での脚本、演技、監督、製作で示した非凡な才能」に対しての受賞でした。しかしチャップリンは授賞式には欠席し、後日、賞の授与の際も「わずかの人間で決めた賞なんて、そうたいした名誉ではない。私のほしいのは大衆の喝采だ。大衆が私の仕事を賞賛してくれるならば、それで十分だ」と語り、もらったオスカーはドアのつっかいにされていたそうです。

最後に、手塚治虫は、生前「どうすれば、人々の記憶に残る漫画が描けるのですか?」という質問に対して「とにかくチャップリンの映画を観ろ。あれにすべての答えがある」と決まって答えています。また「私の漫画の手法はチャップリンなしに考えられない」と語っており、ヒゲオヤジのキャラクターの足の先が太くしゃんと立てないのはチャップリンの真似であった、と明かし、さらに画面のコマを斜めにして、それまでの漫画の常識を壊したのも『黄金狂時代』のラストの真似だった、と明かした。 マイケル・ジャクソンから話が大きく逸れましたが、たまにはこんな脱線も面白いでしょう?

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