CA州は対岸の火事ではない!

 CA州が非常事態宣言を出し、現金がなくなったために、支払いをしばらくの間、借用書にすることを決めました。ところが、このような深刻な事態になりかけている州や市は山ほどあります。アトランタ市もその例外ではありません。今週は市議会で固定資産税の増税が可決されました。1世帯あたりの負担は250ドルですが、あらゆる公共料金を今後上げていくことでしょう。市は脅すのです「増税して財源を確保しないと、警察官と消防士にすぐに影響が出る。ごみの収集が遅れる、公園などのリクリエーション施設を閉鎖する」と、こんな感じです。実は10月には市のカウンシルメンバー10数名の選出を控えていることもあり、増税でもしようものなら「あんた、次回落ちるよ」という脅しもありました。住民としては払うものは払わない、受けるべきサービスは受けたいのが本音です。
 これらは1つの歪みなのではないでしょうか? 経済的な反映は良いことでしょう、ただそれにより、格差が生まれる、当たり前のことですが。格差が生まれるといろいろな障害が出てくるものです。1つの例で言えば、貧しい人は十分な教育が受けられない。そうすると安易にお金を稼ごうとするから犯罪に走る、そして裁きを受けますが、その収容所などの維持には莫大なお金がかかります。犯罪が増えれば警察官の数を増やさないといけない。これみな人の数が増えると必然的に起こってくることでしょうか?それでも、人は繁栄を求め、人が集まるところにさらに集まっていく。日本の東京一極集中みたいなことが全米のあちこちで起こっている。人が寄れば触れますからね、イザコザが起きて当たり前。したがって、自治体の財政破綻は起こるべきして起こったことではないでしょうか?今後もますます犯罪は増え、厳しい財政状況が続きます。それでもって連邦政府にはお金がないと来れば、いつか破綻することでしょう。
 また、賢い地区では、独立を保ちます。Fulton Co.からDunwoodyやJones Creekの市が生まれた背景には、Fultonという郡の一部であることに不満を感じているわけです。これも格差の1つで、たとえばFultonは巨大な郡であり、北から南まで長いのです。当然ながら北の地区は裕福で、収める固定資産税も大きい、一方南は貧しく、収める固定資産税は少ない。それにもかかわらず受けるサービスは同じでは不満が高まるはずです。それゆえの独立ですね。市に昇格すればある程度予算を自由に使えるわけで、自分たちが納めた税金を有効に使うことができるわけです。ただ、こうなっていくと貧しい地区はますます貧しいままになるでしょう。すでにメトロアトランタの中で、大きな格差が生まれ、お金持ちはお金持ちで自分たちの権利を守る行動を起こしているわけです。貧しい人がその中には入れないですからね。たとえばDunwoodyに住むには家の場合、30万ドル以上、アパートでも毎月1000ドル以上必要でしょう。低所得者では住めないわけです。差別はないものの、これは所得差別みたいなものです。少し話が逸れたかも知れません。
 この解決法は、こういう世界から逃げ出すことですね。巻き添えにならないこと。すでに賢いアメリカ人の一部はカナダなどのまともな国に移っているといわれています。まあ、日本もアメリカの後を追っていますから、いずれこういう格差社会になる。そしてこの国には、いまだに世界中から貧しい人がわずかな富を求めて入ってきているのです。今後もイザコザは続きます。沈みかけた船に乗ろうとする勇気なのか、さらに重圧を加えて沈むスピードを加速させているのか? 彼らにとっては、船がなかったでしょうから、沈む船でもまだ天国なのかも知れません、おかしな話ですけどね。独立記念日で浮かれているアメリカ人を見ると、やはりハッピーな国民だと思います。そしてマインドコントロールがかかっていますから、星条旗を振り、国に忠誠を誓えるのです。
 日の丸見て何思いますか? 私は何も思いません。君が代を聴いて何を感じますか? 私はいつも「さみしいメロディだなあ」と思うのです。非国民ですかねえ? ただ、戦争を放棄した国、戦争協力でも1人の命も落とさないように頑張る姿勢は買います。そんな日本は好きですね、まだ人間っくさいところがある。アホな大統領の決断で4300人も殺して、それで黙っている国民はおかしいと思うのです。「戦争で死ぬのは当たり前」の割り切り方ができているということでしょうか? やっぱ、米人は肉食人種ですね。

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