週末往来 独立記念日

 もう、1年の半分が終わってしまいました。実にこのスピードは早く、7月にはいると、Lenox Mallの前にポールが立ちます。これはフェンスを支えるために立てられるポールで、4日には朝から10Kマラソンがあり、山ほどの人が走るのです。昨夜はすでにフェンスも張られ仮設トイレの設置も終わっていました。毎年のことながら、7月4日が来るのを実感します。
 昨日の雇用統計の悪化から株価が急降下しました。でもこれって最初から分かっていたのでは? 政府高官も2ヶ月以内に失業率が10%になることを認めています。ということは、株価はしばらくの間低迷ですかねえ。街角の景気は確かに前よりも少し悪くなっているように感じます。それはお客さん商売をしているからですかね。現金の売り上げが減っているし、少し質素になっています。まだまだBuckheadの住人にはお金の余裕があるようですが、お客さんの入れ替わりが激しいのは事実です。毎週来ていたお客さんが突如消えることは多々あります。だからこそ、若い女の人をターゲットにしないといけないんです。自腹でもワイン飲むし、男連れてくればタダ飯だし。

 さて、7月4日、1776年のことですから、この国は233歳になります。世界を牽引してきましたが、このところは負の要素が多い。新しい国家を作り、束縛されない人たちが集まったわけですが、今では難民キャンプのようになっている。「困った、生活が苦しい。アメリカに行けばなんとかなる。親戚がいるし、言葉は通じないがなんとかなるさ、今よりマシだ」で今でも世界中から人が入ってきています。その多くは不法移民なのですが、それさえも受け入れています。
 昔読んだ本にこんなのがありました。アメリカが独立して100年後ぐらいにあるフランス人が語ったものですが、アメリカ人とは何者か? 彼らには階級がない。どこの出身とかを問われることもない。そこで訊かれるのは「何ができるか」ということだけだそうだ。アメリカ人には過去がない。彼らの過去は、2世代遡ると、欧州からの移民か、アフリカからの奴隷でしかないからである(ネイティヴは別ですが)。そういう彼らにどこの家の出身とかが問題なのではなく、何の才能があるかの方が重要視されるのである。そして一生懸命働けば、この国では食べていける。
 こうして考えると、100年前と今はあまり変わっていないような。常に世界中から移民が入ってきて、刺激を与えてくれます。下から這い上がることもできます。そういう私も95年に来たときには現金3万ドルしかありませんでした。それが14年経って、レストランやって家も持ち、まあまあの生活をしているわけですから、この国に夢はまだあるのでしょう。ただ、階級はできつつあります。格差が招く階級社会ですかね。そして増え続ける移民のためか、争いやイザコザも多いのも事実です。これだけの人があれば、当然悪事が起こっても不思議ではない。皆騙されて学び成長する。新参者は騙されるのが当たり前。かつて、「アメリカでは騙す人よりも騙されるほうが悪いんだ」と聞かされたことがあります。賢くないから、世の中を知らないから騙される、それは移民の洗礼みたいなものでしょう。そこで知恵をつけて行かないといけないのです。また、こんなこともありましたね。泥棒に入ってその家で怪我をしたら、泥棒が家主を訴える国です。自分の権利を主張することにかけては、アメリカ人はものすごいですね。黒が白になることもあり、白が黒になることもあります。灰色があってはいけない国です。とにかく、この国では主張して行かないと潰されるし、認めてくれないし、だから根性が座るというか、毒性が強くなるというか、14年経って私はそんな病魔に犯されつつあります。これを「長い米国生活の歪」と位置づけているんですがね。あと6年頑張ろう! ハッピーバースデーアメリカ???

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