日本の影が薄くなる?

 今年10月に行われる東京モーターショーでフェラーリが出展を辞退しました。これにより、外国勢の出展はわずかに3社となりました。これで「東京モーターショー」なのでしょうか? まあ、もともとが幕張モーターショーなのですが、ベンツやBMWなど日本でも売れているメーカーでさえ出展しないという魅力のないショーになりそうです。今のところ、日本メーカー8社に加え、現代、ロータス、Alpinaの3社のみが外国からの参加となります。環境対応車では世界をリードするわが国の自動車産業ですが、少し情けないですね。
 イタリアは、ローマの郊外にてG8(先進国サミット)が開催されますが、ここでも日本は劣勢、影が薄くなりつつあります。G8の枠を広げ、中国やブラジルなどの次世代の大国を参加させようというものです、世界第2位の経済大国日本は、ここでもまたその経済力を発揮できない。仮に中国が参加すれば、参加者の顔は中国に向けられ、日本はまた蚊帳の外に置かれる。国連でも中国は常任理事国だが、日本はそうでない。お金だけはしっかり使っている割には報われない日本であります。
 そんな日本は、解散風が吹きつつありますが、これもまた麻生首相の「迷走解散」とか言われている。小泉がかつて「首相には2つの特権があり、解散権と任命権である」と語ったそうですが、麻生には解散権がない、しようにもできない、させてくれないのです。今の自民党の最大派閥は元森首相の率いる派閥ですが、ここからの圧力に屈するしかない。支持率も低いので、人気回復に枡添を幹事長にしよう、宮崎の東知事を中央に引っ張り出し、大臣にしようなどど画策しているものの、周りが賛同しないからダメ。こうして国民は日本の政治のお粗末に飽きれかえり、日本という国の評価は外からも中からも低いというのが現状でしょうか?
 日本か勝手に「同盟国」と呼んでいるアメリカでさえ、小さな島国を通り越し、中国との関係を緊密にしています。なにしろ中国が米国債の一番のお客さんですから、機嫌を損ねては大変なことになります。仮に中国が米国債の購入を見合わせるとか言い出せば、それだけで世界はパニックになることでしょう。うまく付き合わないといけないのです。
 そういえば、今年の初めに、経団連がワシントンDCの事務所を引き払ったというニュースがありましたね。民間ではすでに私と同様、「アメリカを見捨てている」わけです。経団連は製造業が多いこともあり、すでにこの国の将来を見通している。それは私と同じで「アジア経済圏」にシフトしているのです。それが正解でしょう。どうせやるなら、確実に伸びるアジアです。ところが政治はそう簡単にはシフトできない。まあ、表向き対米従属でも裏でこっそりアジアと手を組めばよいのですがねえ。まあ、日本の場合は民間の方が政治家よりも賢いと見て間違いないでしょう。これ書いたかどうか分かりませんが、某都市銀行のLA支店長がジャカルタに転勤になったそうです。一昔前なら左遷みたいなもんですが、今ではこれが栄転なのです。銀行もすでにアメリカに見切りをつけ、アジアに本腰を入れ始めています。勝負するならアジア!

 余談ですが、イタリア首相のベロニカ夫人が離婚の手続きを始めたらしいです。なかなか気の強そうなご婦人ですが、ベルルスコーニ首相のHな生活に愛想を尽かした? 自分のパーティで売春行為をしたという話まで出ている、このあたりの下半身の乱れが離婚の原因ではないかと思われますが、そこはイタリア男児であります。
 平和ボケ日本の長い自民党支配による歪みでしょうか? 金属疲労もあるでしょう。ひょっとしたら、今の日本は、江戸時代の末期のような状態なのかも知れませんね。大きな改革をするしかない!

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