今週も厳しい展開になる?

日曜日にお客さんのお誘いで、大変難しいコースでゴルフをしました。 RoswellにあるAnsleyで元はSettingdownというコースでしたが、ミッドタウンのAnsleyに買収されて名前が変わったそうです。 何でもジョージア州で13番目にランキングされ、これまでで一番早いであろうグリーンに泣かされました。 また、コースは狭く池も多い、バンカーは深いなど、なかなかのコースでした。ここでは各種トーナメントが行われていますので、プロ並みのコースということでしょう。
今週の株式相場もそんな厳しい展開になりそうです。

1、先週の日経平均の大幅下落を「SONYショック」と呼んでいるようです。 確か2003年ごろの大幅下落も「SONYショック」でした。今回は利益57%減に大幅変更しました。 まあ、日本は輸出で金を稼いでいる国ですから、90円の円相場は誰にも予測できなかったということでしょう。 大方は102-105円で考えていました。ユーロについても相当上がっていて、これも計算が狂ったということです。

2、こうした株式の急降下により、生保をはじめ銀行も含み損が発生しています。日経平均7000円台では、当然でしょう。 これまで欧米の金融機関に比べ、サブプライムの影響の少なかった日本の金融機関ですが、これで計算が狂ったことになります。すでに「サブプライムうんぬん」という言葉ではなくなり、「金融崩壊」とか「第2世界恐慌」など新しい名前に移っています。

3、このように「マイナスのスパイラル」に巻き込まれてしまっています。 「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆版です。月曜のアジア株が全滅ですから、これから開く北米もダメでしょう。どんどん下がっていくのです。若い人に「桶屋の話」は分からないでしょうが、風が吹くと土埃が立ちます、そうすると埃が目に入り、盲目の人が増えるのです。 盲目の人の仕事といえば三味線弾きなのですが、そうすると三味線の需要が高まり、三味線に張る皮が必要なので、猫が多く捕獲され猫の数が減るのです。猫の数が減れば、ねずみの数が増えます。 ねずみの数が増えれば木箱、桶などを食い破りますから、桶屋に注文が入り、桶屋は儲かるというある種のドミノ理論です。

4、日曜日に岡山の友達と話をしました。 彼女は、ブティークに勤めていますが、売り上げの話をしました。 周りの店では、前年比60-70%が当たり前になっています。 私が「うちは今月は18ヶ月ぶりに前年割れしそうだよ」と言うと「前年割れ? そんなの優秀な方だね」と言われてしまいました。とにかく、この急降下で外食を大幅に控える傾向が高まっていますし、生活必需品以外の買い控えもすでに始まっているそうです。これからクリスマス商戦ですが、厳冬になるでしょう。

5、厳冬といえば、確か今冬は厳冬になるという予測がありました。今はおかしなことに原油価格が下がっていますから、そういう話が影に隠れていますが、実際に寒波が来るとオイル需要は高まり原油価格は下げ止まると思っているのです。今年は豪雪地帯で相当の人が暖房用のオイル代を払えなくなるため、政府の補助金もかなり増えるであろうという予測も出ています。 すでに夏の時点で家庭の経済が崩壊し、電力の供給を停められ、ろうそくの明かりで生活している人がいるというニュースを目にしました。今冬、そういう人たちはどうやって生活するのでしょうか?

6、こんなジョークが出ています。 スポーツクラブに入会、そしてCostcoのメンバーになる、最後に車があれば良し。 まず、スポーツクラブに入れば、毎日シャワーが使えます。そしてCostcoのメンバーになれば試食ができるので物を買わなくてもとりあえず、食いつないでいくことができます。 最後に車があれば寝ることができるのです。家を失った人向けのジョークですが、現実にそうなる人も出てくる可能性があります。

7、Costcoといえば、先週木曜日に行きましたが、レジを過ぎたところのフードコートにロープが張ってありました。これを見たのは初めてです。これは私の想像ですが、生活費の節約を求めてCostcoで安いランチで済ませる人が増えていることではないでしょうか? そのため急増する人を整理するためにCostcoはロープを張った。 確かにピザ1切れ1.99、ホットドッグも同じ値段、そしてソフトドリンクは、リフィル無料で50セントぐらいでしょう。 フードコートで食事をして、飲み干したドリンクを満タンにして職場へ戻って行くのでしょう。かつてモールの中のフードコートでディナーを済ませる人たちを見て、その食の貧しさに幻滅しましたが、もうそういう次元ではないようです。ランチ代は3ドル以下にする!これが一般庶民の不況下での生活防衛なのです。それにしてもピザにコーラでは不健康に他なりません。

8、金融危機と原油価格下落の影で、消えようとしているものがあります。 覚えていますか?「バイオエタノール」 。原油価格の高騰と将来の原油不足を想定し、政府主導で始まった新エネルギー計画でした。 おかげでとうもろこしや大豆の価格が高騰しましたが、かつて1300ポイントだった大豆相場も今や800台です。バイオエタノール関連の会社の株は暴落しました。 そして忘れてならないのは、巨額の政府の補助金があったということです。 そのお金どこに消えたんでしょうねえ? ハリケーンカトリーナでFIMAが使った巨額の政府援助、どこに消えたんでしょうねえ? 放置されたままの仮設住宅、どうなったんでしょうねえ? この国の人は前向きで過去を顧みず、「いつか良くなる」とか単純な直列思考みたいですが、こうした税金の無駄使いに対してあまり、物を言わないのでしょうか? 

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