さらなる金融危機情報

ドイツ政府は、10月5日国内の銀行の個人預金を全額保護すると発表しました。独不動産金融大手ヒポ・リアル・エステート(HRE)の経営危機が新たに表面化したことから、預金者の動揺を抑え、金融機関の預金流出を防ぐ狙いがあります。 要はこのままでは取り付け騒ぎになる可能性が高いので、預金を守りますよと宣言し一般大衆の預金引き出しに「待った」とかけているのです。それでも引き出す人は引き出すと思います。HREは不動産系の抵当証券を扱っており、HREはドイツ全体の10%を占めています。
ドイツでは銀行が破綻した場合、公的には最高2万ユーロ(約290万円)を上限として、預金の90%が保護される仕組みですが、金融危機の間に限って全額保護を打ち出しました。 アメリカでも10万ドルの保証を25万ドルに引き上げることが新しい法案で決まったと思います。
それでも連邦政府を信じることができないのが今の現状です。ガソリンと同じで皆が一斉にガソリンを満タンにするとなくなります。 お金も同じで皆が一斉に引き出せばなくなり、パニックになることは必至です。
欧州ではアイルランドが自国6銀行の預金を2年間に限り、全額保護することを決めたばかりで、これについて、メルケル独首相は、批判したばかりですが、新たな金融危機に直面し、対岸の火事が自国に迫ってきたことを考慮し、方針転換に踏み切ったようです。
実は、9月25日にドイツの財務相は議会で、「アメリカは国際金融システムにおける超大国の地位を失う。世界は、多極化し、アジアと欧州に、新たな資本の極が形成されるだろう。アメリカの覇権体制はすでに崩壊した」と発言したそうです。
5日のアジア株は前週のNY株下落を受け、3-4%下落しています。 日系平均の1万円割れも見えてきました。

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