今朝の朝刊から 08年10月22日

1、まずは、ジョージアの9月の失業者数はミシガンに次いで全米で2位でした。9月だけで22,300人が失業、今年2月から9月まで93,600人が失業しています。失業率は全米平均6.1%に対し6.5%と悪化しています。

2、ビジネス面トップでは、大恐慌の時の写真が掲載され、当時と今の比較があります。おかしなことに今週届いた日経ビジネスも同じような写真でした。1932年の失業率は32%、ダウは88%下落しています。前にも書きましたが、来年には失業率は限りなく10%に近づくと思います(これは私の分析結果)。

3、メリルリンチはバンカメとの合併後、少なくとも1万人の首切りを行うと発表しました。Yahooは業績悪化で10%(1400人)の首切りを発表しました。韓国大統領は、今回の危機を97年のアジア危機よりも深刻であるとコメントしました。今朝のダウは大幅に落ちていますが、Appleは10%近く上がっています。 第3四半期の利益が24%上がったからですが、これはIpod、Iphoneが売れに売れているからです。ゲーム機もたぶん、売れています。若者は養う家族もいない、住宅ローンもない、場合によっては車もなく、可処分所得が高く、こうした先端の端末機器などにお金を十分に使えるからでしょう、というかApple製品を持つことがファッションになっており、これを持っていないと遊びの仲間に入れてもらえない状態にあるのではないでしょうか? ゲーム機についても日米だけでなく世界的な波に乗っています。かつては子供の遊びでしたが、大人も交じって遊べるような工夫されたことから、火がついたといえます(これも私の分析です)

4、欧州に移りますと、倒れかけているアイスランドにIMFが融資をすることが、確か決まっていると思いますが、東欧のハンガリーも今朝のBreaking NewsでIMFに融資を依頼するようです。ドミノ倒しのように銀行に次いで国までもがバタバタ倒れる可能性があります。 こう見ていくと状況は日々、悪化しているのです。

5、どこまで下がるのか原油相場?と言いたいのですが、分かりません。 147ドルまで上がったときにもこうした「勢い」的な展開でした。裏で操っている人がいるのでしょう。考えてもみてください。 世界需要に投機が加わって、あれよあれよで147ドルまで上がってしまいました。 今はその逆です。 かつて原油の適正相場は60ドルであると、あるアナリストが語っていました。当時100ドルを超えようとする相場に対して60ドル以上は投機のお金でしかないと。 そういう面では60ドルで落ち着くかもしれません。原油の原価は確か10-15ドルです。それにいろいろなものが加わって現在の価格になっています。ベネズエラなど反米的な産油国は「おい、反米同盟を組もうよ、おいらの原油安くするからさあ」で近隣諸国を取り込んでいるのです。南米はかつての「アメリカの裏庭」から「アメリカの腫れ物」ぐらいになっているでしょう。当然、CIAはチャベスをはじめとする反米的な政権を倒すべく反政府ゲリラを支援し、暗殺も仕掛けていますが、そう簡単には遂行できていません。
そして、原油と連動しているのが金相場です。直近の高値970ドルから下がり、今は770ドルぐらいです。金の価格は原油次第ですが、景気の悪化が進むと、独歩するのではないかと私は思います。恐慌まがいの事態になれば、より資産として安全な金にシフトするからです。 これは半分博打ですが、安くなったら金は買いだと思います。(ただ博打は一文なしになりますが、金は持っていれば必ずや上がります、そして株式よりも回復は早いと思います) 仮に下がっても買いです。 最悪の事態を想定するとダウが5000ポイントかそれ以下に下がる、それはまさに第2恐慌ですね(これはサブプライム恐慌と呼びましょう)。ドルも暴落するでしょう。当然円高になりますが、世界の通貨事態が麻痺状態になると考えられます(そうならないために第2ブレトンウッズ会議が召集されようとしています)。そうなると一番信頼が置けるのは金しかないのです。 今回は選ばれた金ではなく、消去法によるものです。その金も直近の安値750ドルを割るでしょう。場合によって500ドルまで下がるかもしれませんが、株式の60%超下落に比べると48%超下落の方がリスクが少ないということです。また、逆に皆が金買いに走れば上がる可能性もあります。

最後に、私のリスク回避ですが、金をもう少し買い増しします。 これは現在所持している金の価格下落から押し目買いでもありますが、ドルを持つよりもその比率を減らし、金に移行しています。 株式についてはまだ手をつけていません。投資信託は少し下がったので今週、多めにお金を入れておきました。 株はもう少し様子を見てから買ったほうが良いと感じています。 今が底で上昇に転じるとは思えないからです。 今年いっぱいは1回上がって3回下がるようなアップダウンを繰り返し、7000-6000で落ち着きそうな気配です。 今買うとまた押し目買いをしないといけません。
来年は、GEやAT&Tなどの比較的安定した株を持つかもしれません。
資産保全、形成は皆さんの判断で行ってくださいね。

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