ジャカルタに見る世界の縮図

 インドネシアの首都、ジャカルタで今何か起きているかご存知? 地盤沈下です。一部を海に面しているのですが、農村部から都会への人口の流入が続いています。そして人口が増えれば必要なのは水ですが、ジャカルタはそれを地下水に頼っています。その地下水の汲み上げ過ぎで地盤沈下が起こっているのです。ひどい場所では過去2年間で2m下がっています。すでにジャカルタの30%は海抜ゼロになっていますが、実は2015年の12月に大変なことになりそうです。
 太陽と地球の引力の関係?で満潮と干潮がありますが、それが16.8年周期で大きな満潮を迎えるのです。そして次の大きいな満潮が2015年12月なのです。それまでに対策を講じないと、更なる地盤沈下により、ジャカルタが水没する可能性もあります。
 結局、これって何でしょう? 豊かな生活を求め、人は農村部から都会へと流れていく。そしてインフラが追いつかないからこうなってしまう。熱帯性の気候で雨は常に降っていますから、山に降った雨を貯蔵し、それを都会への流すように整備すればよいのですが、それができていない。挙句の果て、金持ちはその資金力でより深い井戸を掘り、水をどんどん吸い上げていきます。それを一般大衆が指摘していますが、こんな国では一部のお金持ちが富を牛耳っていますから、そんなのお構いなし。今後世界経済の牽引役を担う国でさえ、こんな有様です。
 私の将来の移住候補地でしたが、少し諦め気味です。日本もそうですね、東京一極集中で、農村が崩壊している。自然は良いのに、仕事がないから皆都会に住む。そして週末や夏休みに自然を満喫するために車を飛ばしてそういった場所へ出かける。何かが違うような気がするんですがね。

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