今日のニュースから

 7月の車販売のデータが今日出揃うと思いますが、フォードは2%UPでした。これは、政府の税優遇策による押し上げが大きいと思います。古い車を持っている人が新しい車を買うと税の優遇が得られるというもので、7月ですでにこの予算を使い切ってしまいました。政府はこの2倍の予算を追加することを検討しています。まあ補助金みたいなものですが、財政大赤字の中の大盤振る舞いです。このツケはみな将来払うことになりますが、企業業績が上がり法人税が増えることなどを考えると、やらないといけないのでしょう。
 そんなことも好感して今朝の株式市場は堅調で、S&Pは昨年11月以来の1000ポイントを一時回復しました。目先1ヶ月は明るいのでしょうか? それとも本当に底を打って回復基調に向かっているのでしょうか? これは日本も同じ理屈。大企業は人員削減を行い、収益を改善しますが、削減された人の行き先はなく、あっても給与は落ち込み、苦しい生活を強いられるのです。アメリカがそのまま日本にも移っているように思います。
 今後のアメリカや日本が2極分化していくことを考えると、別に末端の人が貧乏であろうが、会社さえ儲かればいい、金持ちがいて貧乏人がいるのが当たり前の世の中であるという考え方もできますが、日本のようなこれまで「1億総中流」だった国がどんどん分断されていくと「こんなはずじゃあなかった、政府は何をしてくれるんだ」となっていくでしょう。
 その点、アメリカはすでに15年以上も前から、格差社会に入っていますから、あまり感じることもないでしょう。上に上がりたければ頑張ればいい。人より働いて苦労して這い上がることもできます。ただ。それを諦めた人も多々いるのがアメリカだと思いますけどね。
 100人いて、100人が幸せになる方程式はないのです。100人いて100人が金持ちになる方程式もない。みながどこかに当てはまらないといけない。金持ちがいるから貧乏人がいる。貧乏人がいるから金持ちがいるのです。そのそれぞれの世界で生きていけばいい。そうして考えれば、会社が儲かれば株が上がるのは当たり前のことで、株は一般庶民の生活を反映する必要はないということですね。ただ、これでますます格差が広がることでしょう。ここ5ヶ月あまりの株式上昇でお金持ちの資産は膨らんだと思います。一方、貧乏人はお金がないから株買えない、見てるだけ。もしくは見る必要もないわけです。 DOWって何?ぐらいの感覚かも知れません。

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

ハワイ島は超金持ちのお忍び場所

すでに暇モード 5月26日(金)