CCの皆さんへ  Part2

 このブログはCCの皆さんへの連絡用です。(一般の方は見過ごしてください)

 いよいよ「おフランス」で決まりましたが、わたくし藤枝は「せっかくなのでおフランス詣で」と思い、どうせならボルドーにはボルドーを、そして右岸と左岸を飲み比べっていう企画にしてみました。
 皆さん、これはわたくしの勉強代とさせていただきますからご安心を。そしてO氏がおそらくかなりの確率でマルゴーの名を冠したワインを自腹してくれることと思います。
では、いつもの通りワインの解説です。

右岸:Chateau Feret-Lambert 2005
裏のラベルには、サンテミリオンのすぐ南に位置すると書いてありました。
Robert Parker 89+ Points
An amazing effort from this excellent estate, Feret-Lambert's 2005 possesses a deep purple color in addition to sweet charcoal, black raspberry, and cherry notes intermixed with notions of graphite and spice. It is medium-bodied with admirable purity, outstanding intensity, and a surprisingly long finish with no hard edges. Drink it over the next 7-8 years.

左岸Chateau Haut-Guiraud 2005 Cotes de Boug
Smoky black cherries with just a hint of green on the nose and some alcohol apparent, even after some time open. Medium-bodied with high tannins, moderate+acidity and high alcohol. I was surprised to see 13.5% on the label; this wine struck me as higher on the nose and on the palate. Tannins were quite gritty and long lived on the palate. Very long tart and tannic finish. 80% merlot and 20% cabernet sauvignon. 14 months in new barrels. It goes without saying this could use a few more years aging.

参考資料:5分で分かるボルドーワイン
ボルドー地方を南北に貫いて流れるジロンド川を境に西側を左岸、東側を右岸と呼びます。メドック地区を擁する左岸は石ころや粘土石灰が多くCabernet Sauvignonを主体とした力強い赤ワインを産する。一方、サンテミリオンやポムロール地区のある右岸は粘土質土壌が優勢で豊満なMerlotを主体にした赤ワインが作られています。
そんな高品質のボルドーワインを造るのに忘れてはならないのは、3本の川の存在。ドルドーニュ川とガロンヌ川、そしてその2つが合流したジロンド川です。
3本の川はそれぞれ異なる土を運び込むことから、流れ着いた岸の土壌も異なります。例えばドルドーニュ川の右岸は粘土が多く、ガロンヌ川からジロンド川の左岸では砂利や砂が多い土壌になっています。
土壌の質が違えば当然、相性のいいぶどうも違います。粘土質の多い右岸にはMerlotが適し、砂利質の左岸ではCabernet Sauvignonが多く栽培されています。
1種類のぶどうでワインを造るブルゴーニュに対して、ボルドーでは数種類のぶどうをブレンドしています。このブレンドもボルドーワインの大きな特徴ですね。
力強さを持つCabernet Sauvignonに、滑らかさと奥行きを持つMerlotをブレンドし、Cabernet Francの緻密さがワインを引き締める。ボルドーの造り手はそれぞれの特徴を活かしながらブレンド比率を調整することで、より美味しいワインを造ろうと尽力しています。
数種類のぶどうをブレンドして造るワインにはもう1つメリットがあります。それが、安定したワイン造り。例えばCabernetを収穫する時期に雨が降ってしまった時にも、先に収穫したMerlotがあればワインを造ることができます。気候によって生産量が大きく変わらないことも、古くから商業地として栄えたボルドーには必要不可欠な条件だったんですね。
メドックにサンテミリオン、ポムロール、グラーヴやアントル・ドゥー・メールなど、ボルドーを代表する地区について簡単に解説しましょう。

メドック
マルゴーにラフィット、そしてラトゥールにムートン。ワインファンなら誰でも憧れるシャトーのある銘醸地です。1855年に決められた1級から5級までの格付けも有名ですね。ジロンド川に運ばれた砂利質の土壌は水はけがよく、Cabernet Sauvignon主体のワインが産まれます。砂利質の畑は根を深くまで伸ばすことができるので、土壌の豊富なミネラルをいっぱいに吸い上げたワインはミネラルもたっぷり! 力強さと中にエレガンスのある味わいがたまりません!

グラーヴ
ボルドーの市街地からほど近い場所にあるグラーヴ。「砂利」という名前の通り、砂利や砂の多い土壌でメドックと並ぶジロンド川左岸を代表する銘醸地です。赤ワインの多いボルドーでは珍しく白ワインの生産量も多いのが特徴で、赤白ともに素晴らしいワインが産まれています。メドック以外の産地から唯一1級に格付けされたシャトー・オー・ブリオンもこのグラーヴで造られています。

サンテミリオン
ドルドーニュ川右岸の粘土質の多いワイン産地ですが、北西部には砂利を多く含んだ土壌もあって、バラエティーに富んだワインが産まれています。Merlotが多くコクのある滑らかなワインが産まれていますが、砂利の多い土壌ではCabernet Francも多く栽培されていて、繊細で緻密な味わいのワインが造られています。オーゾンヌやシュヴァル・ブランといったシャトーが昔から有名ですが、最近では「ガレージ・ワイン」と呼ばれる生産量の少ないワインも注目を集めています。

ポムロール
サンテミリオンと隣り合う、右岸を代表する銘醸地です。粘土質に酸化鉄を含んだ独特の土壌はMerlotに最適! ボルドーの中で最高値で取引されるペトリュスやルパンなど、超高級シャトーがズラリと並んでいます。Merlotの滑らかさに酸化鉄からもたらされる独特な風味がアクセントとなって、ビックリするほど奥行きのあるワインが産まれています。

アントルドゥメール
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれているために「2つの海の間」と名付けられた産地です。土壌は変化に富んでいて甘口の白や赤ワインも造られていますが、アントゥール・ドゥー・メールは何と言っても辛口白ワイン!スッキリと心地よい、フレッシュな味わいの白ワインは、繊細な味わいの日本料理のとの相性も抜群ですよ。

ソーテルヌ
ガロンヌ川左岸にあるグラーヴに囲まれた産地です。ソーテルヌには小川が流れていて、そこから発生する朝霧のおかげでぶどうに貴腐菌が繁殖します。この貴腐菌のおかげで、世界最高の甘口白ワインが産まれるんです! ギュッと凝縮した果実味としっかりとした酸味のバランスが絶妙! 濃厚な甘さとスッキリとした酸味、そして一口飲んだ瞬間に全身を包み込む芳醇な風味に、誰でもあっという間に虜になりますよ!

これを調べているときに、ボルドー100というのを発見しました。ボルドーというと高いイメージですが、安価でなかなかも優れものもあるということで安い美味いボルドーのお勧めです。すでに2銘柄を選定しています。どちらも05年ですがChateau Sainte-Marie RougeとBourbon la Chapelleです。
これも近々買うぞ!

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