物が売れないのではない、売っていないのである。

 先週の土曜日は実に暇でしたが、面白いことがありました。 ごらんの商品はスペシャルで出しているブルー海老のタルタルです。
結構時間がかかるので、ある程度の仕込みをしておきます。その数は2つでした。ところがビジネスは暇、そして土曜日だから翌日売ることができない、ましては時刻は9時過ぎでした。
こうなったら売るしかないのです。寿司バーに座ったのは常連さんのJ夫妻でした。ここに売り込むしかない。でも訊いたら奥さんは、生の海老は食べたことがないし、食べないそうです。「そんな、こんな美味しいものを食べないのは損です。不味かったらお金は頂きませんから、騙されたと思って食べてみなさい」と私は誘う。それならで注文GET。案の定、美味しいという返事が返ってきました。アメリカ人の食べず嫌いは多いのです。
そして、2人連れが寿司バーに入ってきます。常連さんが話しかけ、「シェフに作らせなさい」とアドバイス。そうすると1人が「左の人と同じ寿司をもらえますか」と訊いてきたので、2匹目のどじょうを見つけたようなもんです。同じ寿司を作り食べてもらいました。そして「海老の美味しいタルタルがありますけど、どうしますか? 横の方は注文しましたけどねえ」と催促すると、注文してくれました。
ということで売れないと廃棄に回るはずの商品を無事に売ることができたということです。
だから私は言う、売れないのではなくて、売っていないのである。

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