マケインはすばらしいアメリカ人だ!

 無知とはこんなものです。 「ヨボヨボの親父には大統領は務まらないであろう」などと否定的なコメントをしていた私ですが、マケインはなかなか、アメリカ人らしいアメリカ人です。
 マケイン一家は軍人の家系で、父親と祖父は共に太平洋戦争で日本と戦っています。そのマケインも軍人で海軍に所属、パイロットでベトナム戦争で戦いましたが、その3割は戦死か行方不明になるといいます。そのマケインは特別任務の最中、空母から飛び立つ直前に、味方の戦闘機から誤射されたミサイルがマケインの乗っている機の燃料タンクに当たり、大火災となり134人が死亡する惨事になったものの火傷だけで済みました。そして1967年の爆撃中にミサイルに撃ち落とされてしまいます。幸いにも命は助かったものの、脱出の際に両腕と片足のひざを骨折、さらに捕虜となりました。 
 マケインが海軍提督の息子であるとベトナム軍が知ると、丁重に扱い始め、マケインを捕虜交換で返そうとしましたが、マケインはそれを拒否、「自分の父親が提督ということで、他の捕虜よりも先に帰還することはできない」と言ったのです。結果、5年半も捕虜となりました。ベトナム軍はその間、拷問を行いました。小石の入った食事のため彼歯を4本失い、拷問に耐え切れず懺悔を行い、そういう自分に絶望し自殺を図ったこともあります。
 1973年に戦争が終わり、釈放されましたが、36歳にしては老け膝や腕に障害を背負っていました。こうして戦場から離れたのです。
 それでもマケインは「友人になれた男同士が憎みあったのは悲劇だった」と90年代にベトナムとの国交正常化に貢献しました。前大統領のテロ容疑者への拷問にも反対していました。
 自分の主張を曲げずに通す男だったのです。今回が最後のチャンスだったと思いますが、オバマが役者が1つ上だったということでしょう。
兵役を逃れるために州兵になった「馬鹿息子」とは少しいや大きく違うでしょう?

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