今日のニュースから 3月29日(木)

久しぶりに3時まで起きていました。ガイヤの夜明けを二本見たのでそうなってしまったのですが、そのうちの1本はLCC(格安航空会社)誕生の物語でしたが、これは単なる情報。もう1本は前のブログで紹介した、小さな会社の大きな挑戦です。無水鍋のバーミキュラには感動しましたし、風力発電の会社にも感動しました。

「まだまだ、日本でやることは山ほどあるじゃないか、それでどうして失業問題や円高問題を気にしないといけないのか」ですね。
従来発想から抜け出せていないから、そうなるんでしょう。物作って海外に売っていれば儲かった時代が長かったですからね、大きな方向転換が円高だったんですが、愚かにも「円高で国内で作っては儲からないから、現地で生産しよう」とまだ物を作ることに固執していますからね。これは小さな方向転換でしかなかったのでは?

 かつて明治の時代から繊維産業が時代をリードする時代が続きましたが、やがてそれは斜陽になり、潰れた会社もあったと思いますが、東レは炭素繊維などで多角化を進め、地球の相棒という日清紡もブレーキパッドを作るなど、方向転換していますね。今回の日経ビジネスでは帝人が取り上げられていましたが、自動車のフレームが今後炭素繊維になるのではないかということで実験が進められています。

 そういう面では「家電大国」日本は、すでに小国になったというか、その役目を終えたといえるでしょう。今回のシャープの台湾企業との提携が節目なんじゃないですかね。そのフォックスコンはアップル向けの生産を手がけて成功している会社ですが、シャープの技術が’欲しいわけです。アップルは次にテレビを出すことを決めていますからね、そこに入り込んでいくための布石で1300億円をつぎ込んだわけですね。
 シャープは、総合家電メーカーではなく、またパナやソニーのようにコングロマリット化していないため、液晶に突っ込んだ多額の投資が重荷だったことでしょう。渡りに船だったのかも知れませんが、これを機会にローコストモノづくりを学ぶ機会かも知れません。自前で100%生産する日本メーカーがパネルを外で買い、組み立てる台湾や中国の海外メーカーに価格で負け、オーナー決済でどんどん先行投資して技術を磨く韓国企業に負けたわけです。1つの負けではなく2つの負けがあったわけです。

 ここでやはりお手本にしないと’いけないのは、フィリップスやGEじゃないですかね。GEの電球見ますね、冷蔵庫も見ますね、飛行機のエンジンも見ますけどね、おそらくジャック・ウェルチが社長になった80年代あたりから「このまま家電作っても儲からない、いずれ日本や中国に負ける」ということで方向転換したと思うんですよね。
フィリップスなんかもそうで、アトランタではメディカル機器を結構売っていますからね。1台1億円程度のものですけどね、日本の島津なんかも同様のものを作っているようですが、小国オランダがうまく海外で稼いでいるんじゃないですか?これも1つのお手本です。

 日本の場合、何が悪かったのか? 「諦めきれないしがみつき」ですかね? SONYが1つの例、「SONYがテレビやめたらSONYでなくなる」ぐらいのプライドが高い。自負ですね。ただもう「かつての栄光」でしかない。そしてその技術に酔っているんじゃないですか? 80年代なら確かにSONYを買ったでしょう。今ではSONYを買う動機が見つかりません。アップルを買う動機は簡単に見つかりますけどね。
「石の上にも3年」が日本人の根底にある。「じっと我慢の子であった」の大吾朗のようなハートが日本人にはある。 それがあって、大震災の後も福島にしがみついているのかも知れませんが。もし、それが米人なら「汚染された土地には住めない。他の州に移ろう」と福島を見捨てているでしょうね。それが日本人にはできない、それが仕事や会社の方針にも現れているんじゃないですかね。

 それは自衛隊や防衛の問題もそうで、「過ちを二度と繰り返してはいけない」という重しがあるから、軍隊持てない。島国であることを幸いに、とりあえず海外から直接攻め込んでくることはないわけで、緊張感が希薄なわけですね。38度線を持つ韓国とは緊張度の度合いが全く異なるわけです。それでも拉致という名の下に、何人の日本人が北に連行されているのか?立派な誘拐ですからね、それを解決できない政治。「日本はいくら挑発しても何もできない。もっとやれ」ぐらいにしか思われていないんでしょう。 だから舐められる。
 本当に最近、思いますよね。尖閣諸島は中国に実質的に取られる。竹島も韓国におそらく取られる。プーチンが返り咲き、北方領土もロシアの防衛上問題のない2島しか返還して来ないでしょう。したたかプーチンは、経済見返りというか極東の資源開発などで日本の金が欲しいわけです、そのシナリオを描いているから、2島を返還するのです。
それに対して日本政府はどうするのか?「4島一括返還しかありません」が公式の見解ですからね。それしか出来ないが、将来的に見て、4島返ってくる可能性は戦争でも起こさない限り無理でしょう。
だったら、2島で合意するのか?そうなれば、右翼が黙っていないでしょうね。おそらく首相暗殺ぐらいは平気でするんじゃないですかね。そうしたパフォーマンスはよくあることです。

 結局、すべてが中途半端なのが今の日本の状態です。変革期ではあるんですがね。歴史的に見ると、改革者が出てきて大鉈を振るった時代もありましたよ。三島由紀夫が自決したのを覚えていますか?あの辺りが最後だったんじゃないですかね。
 経済界では、三木谷、孫、柳井などの改革者がいて頼もしい感じがするんですがね、政治ではまだまだ小粒しかいない。
クーデターやゼネストなど、国を挙げての大きな動きがないのが日本ですね、無意味無関心無表情なんですかね? 考えさせられます。

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