バルセロナ タパスワインバー


 「バレウセローナー」と叫んでいたのは確かクイーンのフレディ・マーキュリーではなかったか?というのが私の記憶です。

 バルセロナといえば、スペインの大都市の1つですが、その名を冠したタパスです。
 そのきっかけは、店のマネージャー、ハーマンが私の店に来店したことにありますが、その後AJSに取り上げられ3星を獲得したので、より多くの人が知ることになります。

 そして今日は、「最近スペインのワインを飲んでいます」という方をお連れしましたが、まず電話をして住所を確認しようとしたのです
 が誰も出ない。メッセージには「日曜日は10時半まで営業」とあったので、とりあえず店まで行ってみようということになりました。

 店の中に入ると、もう満席状態でした。日曜日の午後7時前ですよ。それもフットボールのプレイオフをしているというにも関わらずです。

 ホステスに状況を聞くと、予約していなかったので、何時になるか分からないとう返答でした。
 そこに「TAKA,久しぶり!」という声がします。
 それはかつてAtlanta Fish Marketのバーで働いていた Stephanではありませんか。ラッキー!と思い、「席なんとかしてくれないか?」と頼み、10分程度の待ちでテーブルに案内してくれました。

 ワインメニューを見るとスペインのワインが実に多い。これは本当のスペインのタパスじゃないか?と思い期待をさせます。
 なんと日曜日はボトルワインが半額です。私たちはリオハのワイン、通常98ドルを選びました。2001年のビンテージです。

 そしてワインのマネージャーが登場、ワインの解説をしてくれたので、いろいろ話をしていると、そのKurtは以前にGrapefieldsというワインの卸しで働いていたそうで、私の店はかつてGrapefieldsのワインをメニュー構成の中心にしていたので、そこでまた親近感が増すわけです。

 メニューを見ても最初なので、分からず(一応解説はしてありますよ)ウェイターに「6つ選んでくれよ」とお任せにしました。ミートボール、ブラッセルスプラウツのグリル、タコのグリル、チキンの包みフライなどでしたかね。
 ステーキはサービスで出してくれました。そして最後の追加の1品はラムチョップでしたが、これも美味かった。

 デザートのシェリーはサービスで出してくれ、それが最後の写真のCasa De La Ermitaでした。ヴィオニエをシェリーにしたものだそうで、甘みが抑えられていて、これがまた実に美味い。デザートもお任せで、りんごの焼き物、クラフティのような感じでしたね。

 それでお勘定ですが、81ドル? 「えーそんな馬鹿な」と思いきや6種のアペタイザーがサービス(無料)になっています。

 やはりレストランのコネですから、TAKAのオーナーシェフですからね、そして知り合いがいたことも強みです。普通に払えば140ドルです。ワイン1本空けて1人70ドルでタパスは高いのか安いのか? 美味しいワインが半額で飲めたことを考えると安いでしょうね。
 店の内装もシンプルでOKでした。

 リオハのワインについての解説があります。
「リオハにおける最初のワイン栽培は紀元前1100年頃、フェニキア人が始めたと言われていましたが、最近では、 紀元前209年にローマ人がワイン栽培をこの土地で始めたという案の方が強くなっています。

中世時代は、宗教儀式のためにブドウ栽培が盛んになり、村の住人たちは修道院の周りにぶどう畑を 広げていきました。
リオハは1867年、フィロキセラがヨーロッパを襲った際、特に恩恵を受けたワイン産地です。フランスのワイン醸造家やワイナリーのオーナーたちは、こぞってリオハに移り住み、ワイン醸造システムやワイン熟成の技術をリオハの人々に伝えました。

多くのワイナリーが鉄道路線沿いに建てられ、 鉄道をワイン輸送に利用しました。
また、当時のマルケス・デ・リスカルやマルケス・デ・ ムリエタなどのリオハーノ(リオハ人)の偉業は重要視しなければなりません。

彼らは、フランス人醸造家と組み、カベルネ・ソービニヨンやメルローなどの外来種ブドウを取り入れ、フランスのボルドー地区に似た、当時にしてみれば斬新的な(現在では数百年の歴史を誇る)ワイナリーを 建設しました。「第二のボルドー」とリオハが呼ばれる由縁です。

この繁栄の時代の後には、暗い困窮の時代がリオハを待ち受けていました。20世紀始め、ラ・リオハ州にもフィロキセラ害虫が発生したのです。しかしながら、リオハのワイン関係者に宿る企業精神を支えに、皆で力を合わせ苦しい時代を乗り越えます。

人々はまた新たに大量のブドウ栽培を開始し、法的基準を定め、1926年10月に呼称統制委員会 (コンセホ・レグラドール)を開設するまでに至りました。
委員会の任務は、「リオハ」ワインの限定と、 「リオハ」のラベルを持つための質の管理、リオハ」の偽造ワインへの法的措置の取り決めなどがあります。

スペイン市民戦争、第二次世界大戦の時代は、一握りのワイナリーだけが産地ワインを醸造することができました。しかし、70年代以降、リオハワインの名声はまた新たに広がり始めます。そして、スペイン国内ワイン産業を牛耳るようになり、遂には、1991年4月3日、 デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ(DENOMINACION DE ORIGEN CALIFICADA: DOCA)を 獲得しました。
Barcelona  240 N Highland Ave. Atlanta GA 30307
404-589-1010  年中無休、土日のブランチもあります。


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