カリフォルニアからの手紙

 もう、忘れかけていましたが、カリフォルニアから手紙を頂戴しました。まりこさんという方でかなり年配の方ではないかと思います。実はもう1ヶ月ほど前だったと思いますが、電話をいただき長話をしておりました。AXISに掲載したいということでしたが、ネットが使えないので書いて送るということで、私は「それではこちらが打ち直ししないといけないので大変ですが、一回原稿を送ってください」ということだったと記憶しています。
 それで、久しぶりにPOBOXに行って受け取ったわけですね。原稿のタイトルは「おふろ」です。

今の私の大きな願い 大好きなお風呂いゆっくりのんびり入りたい。元気はつらつな時にはお風呂に入りながら、昔日本に行ったときに買った演歌のテープをかけながら、しみじみ日本の音楽を聴くのが楽しみだった。
本当に日本の歌(演歌)はいいなあ~。日本の心と気持ちをしみじみ歌っている。あの時は本当に幸せだった。たとえどんなにつらいことがあってもお風呂に1時間も入っていると心が温かくなり癒される。そういう幸せな湯でも、今は悲しいことに大好きなお風呂に入れないほど、やせて体力もなく入れなくなってしまった。
今は暖かいタオルで自分の体をいたわるように拭いてあげている。本当に本当にいつか元気はつらつな体になって思いっきり大好きなお風呂に入りたい。そして思いっきりまるまる太って、丈夫な強い体になりたい。
どうか、いつかかならず願いが叶いますように。


 まりこさんは雑誌のコピー入れてくれましたがそれは「当たり前」という詩です。
これはがんで右足を切断し、その再発と闘いつつ、与えられた生を生き抜いた青年医師井村和清氏のものです。

あたりまえ
こんな素晴らしいことを、みんなはなぜ喜ばないのでしょう。
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が2本あって、足が2本ある
行きたいところへ自分で歩いていける
手を伸ばせばなんでも取れる
音が聞こえて声が出る
こんな幸せなことはあるでしょうか
空気を胸いっぱい吸える
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんな素晴らしいことをみんなは決して喜ばない
その有難さを知っているのは、それを失くした人たちだけ
なぜでしょう
あたりまえ

こんな詩ですが、そこにまりこさんは「私はまだ5本の指で書くことができる、幸せなことですね」と書いています。

何か生きる力を感じませんか?

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