家の売却を断念!

 実は、帰国というかアジア移住のした準備を始めていました。家をまず売らないとどうしょうもないわけです。それで4月から売りに出していましたが、昨日看板を下げました。やはり価格が低すぎるということです。

 現在の家は05年に43万ドルで購入。2年前に地下室を綺麗にしましたが約2万ドルかけました。家は買った後も少し上昇気味で、2007年には50万ドル近い値段まで上がったのではないかと思います。その後は他と同じように下降線を辿っていきました。
 ご近所の動向を見ていましたが、2軒が売りに出していましたが買い手はなし。そんなことが1年ほどありましたかね。そして今年の4月に1軒が売れたので、「それならマーケットに出そう」となったわけです。その売れた家と我が家はほぼ同じ構造で、我が家は地下室を仕上げている、スクリーンポーチが大きい、裏が森で静かなど好条件だったと思います。
 その売れた家はリスティングが39万ドルで、売れたのは36万5千ドル。売主がいつ買ったのかは覚えていませんが、利益は2千ドルだったようです。それでも彼は結婚して奥さんの家に移ったので、儲け等はどうでも良かった、損ぜず売却できればよかったわけです。
 そんなことから我が家は、40万ドル以上では買い手がつかないであろうと考え、39万9千ドルに設定し、値引き幅を1万ドルで計算しました。
 売り出してからは、毎日のように来訪があり好感触、それでもオファーは入りませんでした。ようやくオファーが入ったのは5月になってからですね。その価格提示が34万ドルで、「なめんなよ」状態で、当然ながら断りました。それだけ買い手市場であり、バーゲン状態になっているわけです。
 次のオファーが2週間後に入り、36万5千ドル。エージェントはこれを取れといいましたが、私は、39万でファイナルプライス、値引きなしで返しました。すると相手は37万5千ドルまで上げてきました。それでまたもやエージェントは38万ぐらいで妥結しようと私を説得しようとしました。
 私は「相手はたぶん、家を売ったかどうかで次の家が必要な時期に入っている、何も下げることはない、同じ価格で突き返せ」と指示しました。
 そして2週間後が月曜日だったのですが、39万ドルで買いたいと申し出、ただしクロージングのコスト5千ドルは私持ちという条件でした。これで決まりと思ったでしょう?
 実は私は、先週にMoneyの記事を読んでいたもので、今後失業率が下がり、景気が回復してくると家が必要になる、ところが昨今の不景気で建設業者の数が減っているため、そう簡単には家が建てられない状況がやってくる。そうなれば家の価格が上昇に転じる、そして米国の人口は今後も増えていくという背景もある、という記事でしたので、しばらく待つのも手じゃないかと方針転換をしていたわけです。エージェントから電話があったときには、「いやあ、実は電話しようと思ったんだよ、売るのはやめる」ということですね。
 エージェントは怒り出しますね、ここで売れば1万5千ドルが入ってくるのにそれがパーになったわけですから。それでも、私としては今の状況から判断して、これ以上下がることはあまり考えられずむしろもう1四半期は横ばいで、後半には少し上がってくるのでは?と思っているわけです。
 それなら、來年、できれば45万ドルで売りに出して42-43万ドルで売却できないだろうかと思うわけですね。何も焦ってアジアに行く計画ではありませんし、現時点では弱腰ながらも米国が一番なわけです。それにレストランも赤字ではなく、そこそこの給与を維持できていますから、6万ドル損する必要はないと判断したわけです。

 家の取引の駆け引きとはこういうものです。提示価格そのままで買う人はいない、ましてや今のような状況では大幅な値引きがあって当たり前。ただ、私のケースのように相手方の状況を読めば、強気に出ることができますね。
 おそらく相手は持ち家があって、それが売れたわけです。そうすると早めに家を手当てしないとアパートにしばらく住むことになりますね。だから焦っていた、それゆえこちらの言い値まで上がってきた。

 私は今回のことで「私の家はいつでも売れる」という確信をしたわけです。同時期に20軒ある小さなサブディビジョンで3軒が売りに出していましたが、1つは空き家なので分かりませんが、もう1つの家の主と話をしたところ「オファーなし」と言っていました。
 それは当然で、その家は道路に面している、また近くに橋があるので車が通るたびに騒音がひどいわけです。そして地下室無し、裏庭なしでは誰も買いませんよ。我が家は静かで、裏庭が少しあり、その先は森で川がありますから、家が建たないのです。そう考えると大自然が裏にありますから、それも資産に入りますね。
 ただ、20軒あるうちで、我が家が一番条件の良い家になりますが、その価格差をどう理解してもらえば良いのかが難しいところです。同じつくりの家なのに我が家は高いわけですね。それを内装を良くするとか、差別化して次回売るときにより付加価値をつけて売らないといけないということです。

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