私の意に反している株式相場

 毎日のように上昇を続ける株式相場です。これだけ不景気感が強いというのに、予想外です。ただ、これを誘い水と考えると納得できます。
 「へえ、やはり政府の出す数字は本当なんだ。それを反映して株はどんどん上がっている、景気回復のラインは敷かれている」と思いたくなりませんか?
 ところが、末端の状況はそうではありません。消費者は確実にお金を使わなくなっています。これはオバマが「皆さん、浪費をやめて貯蓄をしましょう」と言ったからでしょうか?それとも財布の中は空、クレジットカードも限度額いっぱいで使えなくなってしまったからでしょうか? そうだとすると不気味以外の何者でもありません。
 私の説は以下です。 今の株高は8月の数字を繁栄してのこと。そして第2四半期(4-6月)は在庫調整が進んだこともあってそのリバウンドがある。8月は自動車の特売セールがありましたが、この基幹産業への政府支出は大きかったと思います。そういうことから10-11月に出てくる数字にはその逆バウンドがあります。それが怖いということです。この9月に車が売れているとは思えないのです。回避とは皆8月に買ってしまっている。9-10月は大きな前年比減だと私は推測していますから、それが表面化すると株価は急落するというのが私の説です。
 それ以外にも商業不動産の問題、失業率増加によるクレジットカード滞納、破産の問題が今後出てきます。それがやがて自宅差し押さえ増加につながり金融機関の業績悪化への導かれていくのです。今の楽観的な見通しは国民を欺くためとしか思えないのです。 バーナキが昨日「すでに景気後退は去った」と発言しましたが本音でしょうか? 人切りを行って業績を建て直すのはいい、でもそれで捨てられた人の生活が下に戻っていないのに「景気後退は去った」とは言えないでしょうに。
 ドルは意図的に安値に誘導されている。そしてドルを売ったお金が’ゴールドや株式市場に向かっているという意見もあります。
 私たち日本人は知っている。NTT株上場で株に目覚め、日経平均が3万9千円になったときに「いよいよ4万円の大台に乗るぞ」と誰もが思ったでしょう? ところがそこが天井で急落し、今は1万円ちょっとですね。ということは、まだ高値の30%にも回復していないんです。NY株の高値は1万4千ドル程度ですから、70%まで回復していることになりますが、どうでしょう?
 ちょうど出された英国の失業率のデータがありますが、過去最高の8%だそうです。日本もそう、アメリカもそうで失業率は高いのに景気回復基調とはいえないでしょう。

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