米国生活素人のためのレストラン利用の仕方

最近、巷では日系企業の円高による米国進出が増え、その効果から建設業を中心に人材派遣業などに至り、業績が好調のようです。会社によっては他州や日本から応援部隊を派遣して対応している会社もあります。
毎日の生活の中でレストランを利用する機会が多いと思いますが、その利用を仕方を知らない人が多いのでは?と思い、このコラムを書いています。そういう私は在米暦17年のベテランです。

1、予約 できれば予約した方が良い。特にバックヘッドやミッドタウンのレストランは混んでいることが多く、待たされることを考えると予約した方が賢い。予約は行く1時間前でもOKで、また数日前でも構わない。バレンタインデーの予約は2ヶ月前から入るところもある。

2、パーキング バレが最近多いが、自分で停めることもできるところがある。バレは無料の場合が大半だが、結局チップが必要で最低2ドルを私は渡すようにしている。(かつては1ドルしか渡さなかった)5ドルは置きすぎであると私は考えている。余程、自分の車をVIP扱いして店の前に置いてくれている場合などは別ではあるが。

3、バーでの飲食 予約ができかなった場合や急に食事が決まった場合などで席がない場合に、バーで食べることができる店がある。これは便利である、利用すべし。

4、水 私はボトルの水しか飲まない。水道水はアトランタの場合、飲めるが問題はその中に入っている氷で、製氷機が綺麗に掃除されているとは思わないから。製氷機の中には、コケが沢山たまり、毎月掃除しないと不衛生となる。忙しい店や米人経営の店がそこまで徹底して掃除しているとは思えないからである。「米人はいい加減」と思った方が無難。オフィスの周りにいる米人を見てそう思いませんか?自己中心の塊みたいなのがいませんか?ましてやレストラン産業で働く人のレベルになるとさらに低下しているので、そこまで読まないといけない。
別に、それを飲んで病気になることはないが、私は昔からそうなので、そうしている。これで6-7ドル払っても勿体ないとは思いません。要は気分の問題ですかね。

5、ワイン ワインは知らない場合は試飲をさせてもらうこと。たとえそれがグラスでも「ちょっと味見させてくれ」と言って飲ませてもらう。納得すれば注文すれば良し、不味いなら他を持ってきてもらうこと。それはボトル売りでも同じことで、そのボトルがグラスでも売られていれば飲ませてもらう。またボトルしかない場合で飲ませてもらい、不味かったら「これ、ダメ」と言って違うワインを選ぶことは失礼ではないと認識すること。不味いものは不味いで仕方ないのだから、相手は受ける。少なくとも私の店では、ワインの返品も受けるということです。といっても1年に1回あるかないかの回数です。
温度の問題もそうで、例えば赤は大半の店が常温で出してくるので、温いと思ったら「少し冷やしてくれ」ぐらいのことは言うようにする。

6、フード 一皿をシェアすることは悪いことではないと認識すること。例えば5人で行って各人が自分の注文をすると5皿になるが、別に3皿でシェアしても失礼ではないということ。私はグループで行く場合には必ずそうするようにしている。例えば6人ならアペタイザーを4品、アントレを4品頼めば、大体十分な量となる。それを格式みたいな6皿も頼むと食べきれなく、後悔することになるわけです。少なめが大事。

7、サイド 例えばステーキなどを頼むと「サイドはどうしますか」と聞いてくる。このサイドが意外にも高い。断りなさい。例えば、ブロッコリーがありますが、ゆで過ぎのふにゃふにゃが出てきます。これが米国スタンダードです。不味くて食えない。頼み損です。じゃがいも系だけは食べれますかね。フレンチフライ、ベークドポテト、マッシュドポテト。ただし、マッシュドポテトはバターが沢山入っていてカロリーが高いことを認識すること。

8、不味いものは返品する 仮に食べれないものがあるとします。返品してください。「これ不味い、食べれない。煮すぎ、焼きすぎ、半生、味気がない、塩辛い」様々な理由があります。食べれないものにお金を払いますか?これが米国人思考です。レストラン側も返品は承知していますから、迷わず返品してください。失礼ではありません。
ただし、アジア系の店でやると気分を害されて「帰れ、この野郎」と言われるかもしれません。
あと、イメージと違うものが出てきた場合も返品可能です。自分で思ったものと違い、食べる気がしないケースもありますね、返品してください。サービス産業ですから受けるはずです。

9、デザート お決まりのデザートですが、他のテーブルを見渡すと分かるでしょう。半分も頼んでいません。デザートは利益の塊です。「コーヒーはいかがですか?」これも利益の塊ですね、見栄で頼むなら良し。お金あるなら良し、本当に食べたいなら良し、そうでないなら「結構です」と断りましょう。大抵の店のデザートは大きく甘いはず。後で後悔するケースが多いのです。

10、チップ 米国だけじゃないですかね、チップで生活している人がいる国は。チップの目安は15%以上です。ここが日本から来た人が一番恥をかく場面ですね。「チップは端数を置けばいい」そうではありません。サービスに対する料金のようなものです。ただし、最低のサービスを受けた場合、例えばワインを頼んだのに遅かった、待たされた、間違えたなど、サービスが悪くてとてもチップを置く気にならないなら置く必要はないでしょう。
逆に、素晴らしいサービスを受けたのであれば、20%いや30%置いてもおかしくないわけです。それがチップです。
知り合いの店でフリーのサービスを受けた場合にも、それを上乗せしてチップを払うのが礼儀です。また思いやりがあれば、チップを現金で置くことが何よりの心遣いになります。それは現金で置くと申告しなくていい(というか申告しない人が多い)ので、そのまま懐に入るからですね。

11、子供の扱い 日本人の場合、なかなか子供を預けて出かけられないのが実情。そういう習慣ではないのがネック。米人の場合、夫婦の時間を持つという意味合いもあり、子供をベビーシッターに預けて出かけるケースが多い。ファミレスならまだしもきちんとしたレストランでも子供を連れてくるケースがある。私の店はハイエンドではないので一応ハイチェアを2つ用意しているが、早い時間に家族で来るケースは多い。そして静かにおとなしくしていれば良いがわめき声と泣き声があると「堪忍してくれよ」と言いたくなる。そこで親が対応して表に連れ出すとかしてくれれば良いが、それを無視するようにしてパクパク物を食べる夫婦もいるから驚き。他人の迷惑を顧みない人もいる。まあ、このあたりは70%は子供をあやし、30%は無視するという比率。他人からの冷たい視線を無視できるのだろうかとも思う。うちの店ではとりあえず、金持ち層が多く、またそれなりの店構えではあるが、それでも早い時間に5-6人の子供がいるケースが多い。大抵は躾けられた子供なので問題はないが、そうでなないケースにたまに出くわすと「参ったなあ」となる。子供がおとなしくできるのであれば連れて行けば良し、そうでなければ置いていった方が無難というのが私の意見である。
以上がレストランの利用の仕方です。結局、レストランは飲食業ですが、サービス産業なわけですね、お客さんを満足させるのが仕事ですから、彼らは必死に働きます。満足=チップの高さとなるわけです。


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