1年ぶりのお客さん そして

 今日は暇な中、1年ぶりのお客さんでした。日本人の予約で聞き慣れない名前だったことから「あーまた今年もやってきたんだ」と理解できました。

 そのお客さんが今週来ることは事前に分かっていたことです。最初に来たのが2年前だったと思いますが、それは三菱電機の方です。今週ということはPGAのツアーチャンピオンシップに来たわけで、去年も書きましたが三菱電機はジャンボトロンで選手の活躍を映し出しています。PGAのスポンサーなわけです。

 たまたま壊れたエアコンの話をしていると、三菱のエアコンが確実に売れているという話になりました。その理由は省エネ商品だからとか。またお客さんから「壊れているんじぁないの」とよくクレームが入るそうですが、それは音が静かなので米人が勘違いするそうです。確かに日本のエアコンは静かで、アメリカのエアコンはうるさい。

 一緒に来られた方は以前、日本から出張で来ていましたが、今回はLAからで米国法人の社長になっていました。米人社員3500人、日本人が150人も働いているそうです。

 話ついでに、リンナイの瞬間湯沸かし器の話をしました。今、密かにジワジワ売れてきているものですね。アメリカでは湯沸し器といえば温水器のことになり大きなタンクにお湯を貯めておきます。1人ならOKですが、2-3人目でシャワーを流しっぱなしにするとお湯がなくなり、時間がかかります。

 リンナイの瞬間湯沸し器であれば、お湯が途切れることがないのです。1つの問題は値段です。温水器なら1千㌦以下ですが、確かリンナイは2-3千㌦すると思います。それで普及が遅れていますが、お湯を貯めないため節約=省エネになり長い目で見るとお得になります。そしてエコ商品なので政府の補助も付きます。

 これをリンナイはキャラバン隊を編成し、全米を巡業しているわけです。ローラー作戦のようなものですが米国は広いですからね、大変です。

 そんな感じで「三菱電機も頑張りなさい」とエールを送ったわけです。TOTOのウォシュレットもジワジワ広がりを見せてきています。日本製品の優れものは米国にも通用するわけです。

 ただし、いかんせん米人の頭は硬いし、固定観念が強いのです。それは寿司屋をやっていてよーく分かります。なかなか新しいものにトライしない。ただし、いちど試して良ければ食いつくのです。そして永久に食べ続けます。これが特徴なわけで、そうならば高い商品でも優れものであるということを、しっかりアピールすれば売れるのです。

 そんな、そこいらの韓国製や中国製には負けないと思います。負けるのは値段だけですね。米人はケチが多いので、安いものを買う、そして壊れたらまた安いものを買う。この繰り返しですし、「どうせ壊れるんだから高いものは要らない」という観念が強いと思いますね。

 その壁を崩していかないと日本商品に将来はないのです。優秀な日本人が日本的な思考で考えても売れません。マーケティング力に欠けているのが日本人ですからね。といってザッパ米人に任せても売れない、自分が使っていないのに売れるわけがない。仕掛けが必要ですね、驚きの発想が必要ですね、新しいものを売るときにはね。

 そんなこんなで毎年1回、お会いし話をするのは楽しみです。ちなみに三菱電機のエアコン事業部はGA州Suwaneeにあるそうです。知りませんでした。

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