日経ビジネスより

 ここ最近は、この「日経ビジネスより」をさぼっていたわけではありませんが、時間がなく流し読みしかしていないことが多く、気になる記事がなかったこともあり書いていませんでした。

 まずは少し前の9月26日号はショックだったが当たっている「家電日本の最後の戦い」というかすでに敗れていると思いますね、少なくとも米国ではもう終わっています。

 ここで伸びているのは韓国のLGとサムソン、そして台湾と中国でしょう。シャープの社長がすでに「液晶を止めたい」と言っている。家電の花形商品であったテレビはブラウン管から薄型に移行していく過程で大きな躍進があったと思いますが、その薄型も普及してしまうと、価格破壊が起こり、利幅なき価格下落戦争になっていて、ソニーのテレビ事業は確か8期連続の赤字、これがなければもっと儲かっているはず?といわれる始末ですから話にならない。

 先行していたパナソニックとシャープも同じで、もうテレビで利益を生む段階を過ぎてしまったようですね。とはいうものの、世界的に見るとまだまだ売れる市場はあり、BRICSを初め、その次に控えている東南アジアを中心とする発展途上国などには、今後かつて日本が60年代に味わったような高度成長期が訪れることを考えると、爆発的に売れる可能性があるわけです。

 しかしながら、日本製は高い、それが大きな障壁となっている。例えば100%の性能を発揮するものを10万円で売るならば、80-90%の性能を発揮するものを5万円で売る方がこうした国を攻めるには優位になりますね。日本をGDPで抜いたと言われる世界第2の経済大国、中国でさえ国民1人あたりの年間所得はたかが5千ドルでしかありません。インドネシアにいたっては2千ドルを超えたばかりですから、高性能よりも価格志向に走るのは当たり前のことでしょう。

 そこをうまく突いたのが韓国勢ということになりますね。自動車でもそれは証明され、ブラジルでは後発ながらすでにトヨタやホンダに方を並べているそうです。そして2012年のワールドカップのブラジル大会のスポンサーに現代と起亜が名前を連ねているところを考えるとさらにシェアは伸びるでしょう。ということは日本車はブラジル市場において韓国に敗れることがもう見えているとも言えますね。

 そして10月3日号は「確実に来る未来100」です。このシリーズは今後5号続くそうですが、少し書いていけば
 1、中国、米国、インドが世界をリードする。
 2、2085年に世界の人口が100億人を超える。
 3、2050年、世界の覇権は中国とインドの手に落ちる。
 4、世界が日本化する、すなわち人口減少が起きる。
 5、日本では3世帯に1世帯が1人暮らしになる。
 6、日本の人口の30%超が65歳以上になる。
と様々な事態が予測されるわけですね。

 私は以前から「水のある所のがこれから強い」と言ってきましたが、水戦争が起こるのも時間の問題。今年のジョージアの渇水もおそらく、来年に向け厳しさを増すでしょうし、それは同時にアラバマとフロリダとの戦いでもあります。
 人口が100億人になるという予測の前に、それを賄えるだけの水があるのかどうか?そして次に食糧が大きな問題で、今でも飢えて死んでいる人がいるというのに、その数は飛躍的に増していくでしょう。
 そして人口が今後爆発していくのは最後の大陸と呼ばれるアフリカです。アフリカは鉱物資源は豊富ですが、農業資源が乏しい。そして砂漠が多い、雨が降らない地域が多いでは、自給自足はかなり厳しいと判断した方が良いでしょうね。それでも人口は確実に増えていくようです。

 

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

ハワイ島は超金持ちのお忍び場所

すでに暇モード 5月26日(金)