週末往来:クリスマスです!

 今日のイヴは店を開けたものの、過去3年回開けていなかったこと、そしてストリートのサインが電気系統の故障で点灯していないこともあり、最悪となり8時には店を閉めました。予約があったので閉めるわけにもいかず、その予約も7人が2組あったのですが、両方ともキャンセルとなり早じまいしました。

 その分、家に帰って村上龍の「カンブリア宮殿」を見ましたが、今まで見たなかでは最高でした。1つ目はりそな銀行会長の細谷さん。2つ目は鎌倉シャツの貞末さんでした。これは皆さん見た方が良いですね。

 りそな銀行~言わずと知れたその前身は、埼玉銀行、協和銀行、大和銀行などです。三井と住友が一緒になるなどメガバンクが誕生し、それらが勝ち組となる中で、最下位の「ダメ銀行」で公的資本を受け入れた銀行です。その再建を任されたのが元国鉄マンでJR東日本副社長だった細谷さんでした。お役所的な銀行をサービス業に転換させました。例えば他の銀行は3時に営業を終了しますが、りそなは5時まで開いています。他の銀行では待たされますが、りそなでは待つことはありません。他の銀行では取引先大企業との株式持合いがありますが、りそなは1兆円あったものを売却し、大企業から縁を切り、中小企業と個人に特化させました。今日の改善は明日通用するとは思わない、お客様目線でモノを見るなどなど、勉強させてもらいました。

 鎌倉シャツ~元ヴァンジャケット出身者が1991年に創業したシャツの専業小売店。企画をしてメーカーに発注し、直営店で販売。ポイントは価格が5千円以下で高品質ということ(例えば5000円なのに貝ボタンですし立体縫製をしているので着心地が良い)、毎週新商品が入りそれを2週間以内に売り切っているのでセールがない。すべて国産に頼っていること。

 結果として皆と同じことをしていてはダメということです。銀行1つ取ってもそうで、「どうして3時に閉まるのか」「それは本当にお客様の立場に立っているのか」。ファッションの世界では今、ユニクロを中心としたデフレ現象が起きています。1千円を切るジーンズも登場する時代ですが、価格競争は最後のマーケティングと言い切っていましたね。値下げすれば売れる、じゃあ行き着くところまで行くのか? それでは利益も出ないし、潰し合いをするだけでしょう。
 他ができないことをすれば、価格競争にも巻き込まれず、独自の路線を敷くことにより、利益が保証されます。それは何の業界でもいえることです。
 寿司屋でもそうで、他が仕入れない魚を仕入れると価格主導権があります。ところが他の店と同じような魚を仕入れると価格競争に巻き込まれます。そしてサービスの質を向上させることにより、お客さんの満足感が得られ、それはリピートとなって表れます。

 売り上げが下がる、打つ手なし、不況には勝てない、お客さんにお金がない、言い訳は山ほどできます。ただ、OKスーパー、ニトリ、ユニクロ、アップルなど成功した企業を見てどうでしょう?皆条件は同じではありませんか?それでもお客さんが買いに行くというのは何か他にないものがあるからでしょう。それを1つでも2つでも備えておけば経営は強くなるでしょうね。メリークリスマス

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