週末往来 2月も終わり名古屋?

気になることを書きましょう。

 2004年に3.4%、現在は6%、さてこれは何でしょう? アメリカの連邦政府の財政赤字が国内総生産(GDP)に占める割合です。正確には来年から再来年にかけて6%になり、これは戦後最大となるのです。
 景気は良い、企業は収益を上げている。そしてそれなら税収が増えるはずですが、大幅な企業減税を行うので、それも入ってこない。さらには、中国やロシアに対抗して軍備を増強しているので、支出は増える。そのお金はすべて国債を発行して世界中、中でも日本と中国に買ってもらって賄う。
 こうして考えると、今のような景気が続くわけがないので、失速していくであろう、今年の末から来年にかけて、大きな変化が起こると予測するわけです。

 結局のところ、あのアホの爺さんは己の会社の節税をするために減税を行ったのではないか?彼の任期中、最初の2年は経済は持つでしょうから、気にしないが次の2年が問題でしょう。そして再任されないでしょうから、次の大統領が辛い思いをするだけです。

 典型的なアメリカ人気質ですよ。でかいことを言う、そしてメディアに出て人気を集め、それを利用してお金も集める、それで事業をするが、倒産させる。しかし、その前に自分は給与やオプションでしっかり、お金を抜いておく。倒産しても、そのお金は投資家が損するだけで、奴の腹は痛まない、逆に奴の腹は太る。そして、またお金を集めて事業をする、名があるだけに、騙されるアホはたくさんいるわけです。こうしてのし上がってきた人間ですよ。
 アメリカにはこういった詐欺師まがいの実業家が多い、事業家でしょうか。アメリカ人は「夢」を見る性質があって、そういうのに投資をする。
 シリコンバレーが良い例で、その中でも成功するものがあれば、当然失敗するものがある。しかし投資する側はそれを分かっていて投資し、合計して+ならOKじゃないかくらいにしか考えていないので、投資は冷めないものです。
 結論は何かといえば、まず住宅のバブルが弾ける。どんどんアパ―ト、ビル、コンド、住宅が建っています。これが完成するのは1-2年後でしょうか? それまで経済が持続し、最低でも80%の入居率または販売がないと赤字になるでしょう。そうなると金融機関からお金を借りているデベロッパーは、借りたお金を返済したいが、返済できない状況に陥る。そして倒産して銀行に物件を取られてしまいます。銀行によっては債権が膨らみ、これまた倒産する運命になることもあるでしょう。株もそのころには大きな下げを演じるでしょう。困るのは政府です、かつてのような双子の赤字不安が再熱し、米国ドルは下げる。そんなシナリオを描いています。
 まあ、長い目で見ると、常にこの繰り返しです。2000年以降はまずITバブルがあり、それが崩壊し、株は大きな打撃を受けました。それが持ち直して次は2007年ごろのサブプライムローン破綻がありました。その次は2009年のリーマンショックがありました。2009年から約7年以上もかけて、経済は回復し伸びていますが、そろそろ伸び切りでしょう。ゴムと同じ伸び切ったら弾けます。

欲望の経済史 長いですが、これ見てください。面白いですよ。利子とは何か?そこから始まります。

 
 橋元健二という人の書いた「新・日本の階級社会」よれば、今の日本には5つの階級があるそうです。
それは、
1)資本家階級    254万人(企業経営者など)
2)新中間階級    1285万人(高学歴の事務職やエンジニア)
3)正規労働者    2192万人(普通のサラリーマン)
4)旧中間階級    806万人(自営業と家族従事者)
5)アンダークラス  929万人(事務、販売、サービス業)
だそうです。5)のアンダークラスは。パート主婦を除く非正規労働者です。面白いので、江戸時代の階級を横に書いてみました。
1)資本家階級     武士
2)新中間階級     農民
3)正規労働者     工業
4)旧中間階級     商人

5)アンダークラス   穢多 非人 (えた ひにん)
 穢多と非人の漢字が変換で出てきません。おそらく差別用語になるのでしょう。ブロックがかかっていると推測します。アンダークラスの平均年収は186万円です、月収で15.5万円です。
 日本の平均資産額は1119万円ですが、持ち家のない人の資産額平均は315万円。また資産のない人の割合が実に35.1%と多い。
 さらに読みたい人は、現代ビジネスの記事 を読んでください。
 まあ、どうしてこうなったのか? 中産階級=ミドルの崩壊です。右肩上がりの時は良かった、90年のバブル崩壊で下がったときから20年も日本は沈んでいました。債権処理、デフレなどでした。しかし私がアメリカに来たのは95年で、90-95年の間はそんなに悪くなかったと思います。私は販売員上がりの店長→事業部長でしたが、好きなことやって仕事をエンジョイし、給与も500万円を超えていました。
 「スキルのない人は弾き出さる」、これがこれからの若い人、そして会社の中にいる人の課題だと思います。何の取り柄もないと会社には必要ありません。会社は収益を上げないといけないので、単純作業はロボットに替わる。人間しかできない仕事は何を考えて、そういう技術(スキル)を身に着けることが、高収入につながり、仕事の悠久を保障すると思います。

 上見て暮らすな、下見て暮らせ、という言葉が江戸時代にはありました。武士の支配階級からの下への締め付けです。
 これが現在では逆です。下見て暮らすな、上見て暮らせ。アメリカにはまだまだお金がたくさん落ちていますから、それを拾っていきましょうよ。
 
 

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