週末往来!

 やっぱり金曜日のランチは怖い!というか粘りがあって売り上げが好調なのです。ワインなどのアルコールを飲むお客さんが多いので、簡単に売り上げが上がります。良いことですけどね。
 だいぶ、私の理想とするランチのカタチになってきました。金曜日のランチですから、アルコール飲んでわいわい騒げばいいではありませんか。
 結局、2月は前年比で10%UPとなり、雪の被害を考えると上出来でした。何が良いのか、週末の売り上げがかなり上がっています。そして水曜日や木曜日がかつての週末並みに売り上げが上がってきています。

 私は、アトランタ地区の富裕層とその下の層の景気は回復してきていると思っています。だから、強気でワインや酒の価格を改定しました。ワンランク上の商品に切り替えしたのです。
 例えば赤ワインならピノノアールでこれまで9.50で抑えていましたが、今は11ドルです。それでもそれよりも高いのが15ドルなら、必然的にそれを飲むということです。
 白ワインでもそうで、シャルドネで10ドルと16ドルですが、富裕層なら16ドルを当然飲みますから、そういうのが客単価を上げ、結果的に売り上げを上げていることになります。

 アペタイザーもそうなんですが、トロとウニのアペタイザーは25ドルです。それでも食べる人は食べますからね。他の店ならトロだけで25ドルらしいですが、うちはウニもついて25ドル、割安ではありませんか?
 まあ、アメリカ人の富裕層の中では、トロはもう必須科目になっていて、とりあえず値段関係なしに、寿司屋に行ったらトロ食べるわけです。うちでは昨日は握りが16ドルでしたけどね。
 オーストラリアの養殖の冷凍大トロです。他にも馬鹿高い大トロもあるようですが、人工的に脂をかなり含ませていて、これが「美味い」と彼らは思っています。
 ハマチもそうで、アメリカ人が好きなものはみな脂なんですね。だから寿司=健康の図式は通用しません。
 といって、私が「あんたたちの食べる寿司では健康になれない。アホちゃう?」とは発言できないでしょう。それでも分かる人にはたまに言いますけどね。

 こんなアメリカ的な寿司屋形態を20年近くもやってきて、そろそろ頭がおかしくなりそうなんで、引退も視野に入れているわけです。
 ある程度、儲けたら次の人に利益を残してあげる。そして私は小さな店をやる。10席程度の自分1人でできる予約オンリーの店でもやりたいですよ。握りだけで勝負したいですけどね。

 今の店では値段はそこそこ高いが内容はファーストフードと思われても仕方ないかも知れません。とにかく入ってくるお客さんを捌かないといけない。アメリカ式レストランビジネスは皆、これです。
 この前、ミッドタウンのTwo Urbanのシェフが来ましたが、バレンタインデーに1100人だったそうです。巨大なレストランですが、どうやってこなすんでしょうか? もうこうなるとMoney Making Machineじゃないかと私は言ったんですがね。
 とにかく、アメリカ人は出かけてレストランで食べて、お金バンバン使いますよ。そして美味しいものを知らないから、何食べても「美味しい」を連発する。あんた、毎日何食べてんの?といいたくなります。

 最近の私、だんだん美味しいものがなくなってきました。魚は好きですよ。でも毎日見ていますから、食べる気しない。肉食からはだんだん遠ざかってきています。
 そうなると、野菜が一番美味しく感じるわけです。またはそばなどのシンプルなものですね。もうそういう年齢になったんだと自覚、そして年配のお客さんを見ると、そういう野菜ものを出してあげます。
 昨日はたまたま、青梗菜のお浸しとかぼちゃの煮つけを作っていたので、そういうのをお通しで年配の方には出してあげる。そういうのが結構、喜ばれます。それがリピーターにつながっていて、商売が成り立っているんですがね。
 今は、日曜日のお出かけで、どこかの新しい店で新しいものを発見するのが楽しみではありますが。皆さん、良い週末を!

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