自然死か安楽死か?

 ようやくステファニーのお墓が完成しました。碑はありませんが、埋葬した上にはアゼリアの植木を植え、少し木の枠で囲みました。ここは我が家の裏で少し下がった場所にあり、回りは原生林なので花が咲くのはこのアゼリアだけとなります。毎年春になると綺麗な花を咲かせてくれることでしょう。生き物は皆土に還っていくのです。そしてそこからやがて新しい生命体が生まれることでしょう。

 さて、ステファニーは安楽死を選びました。これは本人の意思ではなく、親としての私の意志です。手術ができない、痛みがあり継続するのであれば、一番楽な方法を選ぶのが当然だと思い迷わず選びました。そして臨終には立ち会いませんでした。最後のお別れはしかなったのです。もちろん、医師は尋ねましたが、そこでOKをして会いにいくと気が変わる恐れがあったでしょう。あの子を直に見ると情が沸き、そのまま連れて帰っていたかも知れません。それもあって最後を見ることをあきらめたのです。最後のお別れができなかったことに少しの悔いはありますが、遺体を引き取り、袋の上から体を確認し自分で穴を掘り埋葬し、手を合わせ、今日は植林もして残ったチェルシー(柴犬)にも見せたことで終止符を打ちました。

 これが実際に人間であったらどうでしょう。私は本人が意識があるならば、本人次第だと思うのです。本人の意思を尊重するべきでしょう。意識がなく植物状態であれば家族の意思だと思います。早く楽にしてやり、次の生命体に引き継ぐのか、それともそのまま自然死を待つのか、それは家族が決めることだと思います。

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

ハワイ島は超金持ちのお忍び場所

すでに暇モード 5月26日(金)