暴動を考えると歴史は繰り返す? 6月2日(火)

Dos de Junio(Martes)
 中世欧州においては、1)聖職者、2)戦士的貴族、3)働くもの、の3つの身分から社会が構成され、封建的な支配身分の1)と2)が3)から収奪を行い、それで社会が成り立っていた。
 農民=農奴で、土地所有者である封建領主に人身的に隷属し、移動の自由を与えられず、ただし古代の奴隷とは違い、婚姻が許され、財産を持つことも認められ、その後の貨幣経済の進展で自作民となるものも現れていた。
 そしてそれは数世紀後のフランス革命へと続く。当時は国民が当時の社会体制に不満を持っていた。ブルボン王朝のルイ16世は、この不満を緩和するために斬新的な改革を行うが、特権階級と国民の乖離を縮めることはできなかった。
 1789年7月4日、第3身分出の政治家、ジャック・ネッケルが罷免されたことに怒った国民はバスチューユ牢獄を襲撃し、それがフランス全土に広がっていった。これからフランスが普通の共和国の成立をするのに80年がかかっている。
 当時のフランス、第1身分の聖職者が14万人、第2身分の貴族が40万人、第3身分が2600万人、という構成で、第1と第2には免税特権と年金の支給が認められていた。

 さて時は2020年、コロナインフルエンザが蔓延する中、庶民は解雇され、家賃も払えず、名ばかりの健康保険を使えなく、病気しても病院にも行けない。ITバブル→住宅バブル→リーマンショック→景気拡大の中、10%の富裕層がその資産を増やしていく中、彼らの暮らしは一向に上向く気配がない。むしろロボット化と不法移民に仕事を奪われ、底辺の暮らしをしていた。
 そこで起きたある黒人の死、実際には白人警官による殺人であるが、これにより「Black Live Matter」運動が盛り上がり、人権を無視する政府や警察に対する不満が、全米に火を点けた。これが金曜日から始まり、土曜日→日曜日→月曜日、そして火曜日になっても収まらない。
 人々は道端のブリックを掘り返し、店のウィンドウを破り、店から商品を略奪し、警察車両に放火もした。 ついに頭にきた大統領は「軍隊を入れるぞ」と脅しをかけた。これまで米国の軍隊は海外で米国の利益を守るための戦いにのみ使われるのだが、国内で自国民に対して使われるのは初めてではないか。
 
 あれ、待てよ。これはどこかの国で同じようなことがなかったか??? はい1989年6月4日の天安門事件です。 民主化を求める民衆(学生)の怒りを鎮めることのできない中国共産党は人民解放軍を学生に向けたのです。それを指揮したのは鄧小平。
 死者は数百人から1千人、これが政府の発表ですが、英国の機密文書によると1万人。天安門広場の前の石畳はすべて血で赤に染まり、証拠隠し?で中国政府をこの石をすべて入れ替えた。

 共産主義はダメだ、と言っているアメリカで同じようなことが起きようとしています。まあ、日本では起きない。熱く燃える人はもういない、小林旭の赤いトラクターで終わってしまった。正確には226事件まで? 安保闘争もありましたけどね。あれから50年、日本人はいつの間にか、子羊になってしまったのです。
 中国共産党の幹部は今、笑っているのですよ。ほれ見たことか。資本主義でこんなもんよ。一党独裁が正解、トランプが対中制裁を強めても怖くない。国内問題が先決ではないかい? ははははははは。

 それではコロナのアップデート
1)世界では628万人が感染、375,987人が死亡
2)米国では181万人が感染、105,147人が死亡
3)WHOは東欧でも拡大していると警告
4)東京も34人が感染し、東京アラートの瀬戸際

Atlanta Protest Held In Response To Police Custody Death Of Minneapolis Man George Floyd

 さて、ジョージア州アトランタの本日の抗議行動予定ですが、Dunwoodyで行われます。Ashford Dunwoody Rd.からPerimeter Mallあたりが集結の場所になります。Peachfulと書かれていますが、モールに集まるということは「モール襲撃」になる可能性はあります。

 
 ジワジワ暑くなる今週です。今日はまだ耐えられますかね。比較的、夜の気温が低いので寝やすい感じがします。

 昨日は2人の常連さんにワインを売り、売り上げも通常の2倍ありました。1人はCaymusが好きなので、「面倒だから1ケース買いましょう」と勧め、9本で630ドル、もう1人はBenという家族連れですが、彼は前回も12本買いしましたが、今回も4種類を3本ずつ買い、500ドル近く買いました。
 1ケースなので5ドル引きます。それでもゼロからのスタートなので利益率ではなく利益額ですから、私は構わないのです。基本的に値引きするのは常連さんです。
 感謝の意味を込めて、そして他店よりも絶対に安いからここで買うしかない、という強制感を込めています。
 うちの常連さんのカベルネ好きは凄いものがありますね、レストランで飲めば100ドルを超えるワインばかりです。店で買っても50ドル以上します。それが2割は安いと思います。だから売れる、だから買わせるのです。
 不思議なのは、暑いのに意外とシャルドネの売れ方が鈍いことです。夏になり白が主力になると思いきや、やはりアメリカ人は赤を通年で飲む、そういうことでしょうか。
とりえあず、上々のスタートを切った6月です。前年の数字を破って当たり前の覚悟で臨みます。

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

ハワイ島は超金持ちのお忍び場所

すでに暇モード 5月26日(金)