週末往来!

「森は海の恋人}という言葉を知っていますか? 土曜日にテレ朝でやっている「食彩の王国」という番組の中で出てきました。
 場所は愛知県の三河湾、かつては車海老の産地でしたが、磯焼けなどにより、漁獲量が激減。漁協では海の清掃もしたが、減る一方の漁獲量でした。
 そこで「森は海の恋人」という提唱から学び、沖合の島に植林を始めることになりました。雑草を刈り、害虫を駆除し、10年が経過、大きくなっていく木々。養分が海に流れ出し、浅瀬に藻が戻ってくる。そこに稚魚を放流し、生息地を確保。そして車海老の漁獲量も10年ぶりの豊漁となったそうです。

 コトバンクによれば、
「森から流れ出た養分が川を通って海に注ぎ、植物プランクトンを育んで魚や貝などの恵みをもたらす。こうした考えに基づき、畠山重篤さんが提唱した漁師らによる植林運動。1989年、宮城県気仙沼湾へ注ぐ大川の流域で始まり、活動が全国に広がりつつある。 」とあります。

 私が今、やっているのは反対のようなことで、レストランで廃棄されるはずの魚の臓物、ホタテの殻、牡蠣の殻、魚の骨や頭や血合いなどをくず野菜と一緒に持ち帰り、自家農園に穴を掘って埋めるということです。
 そこに畑の周りの腐りかけの木の葉、腐った木などをいっしょに埋めるのです。これがやがてそこに植える野菜のすごい栄養分になるのではないかとなんとなく思って始めたことです。
 さらには、ゴミを減らすという意味もあります。別にお金を払っているので、私がゴミを減らそうが増やそうが、支払う金額は変わりませんよ。
 しかし、今後のことを考えると、何か今のうちに始めないといけないのではないかと思う次第です。

 アメリカは国土が広大で、いくらでも捨てる場所があるから分別しない、GA州は田舎なので、さらに土地がある。しかし都心部に近い小さい州はどうか?
 そうした小さい州で人口密度が高いと捨てる場所がない、また焼却施設もない。マサチューセッツ州はかつて、紙のゴミを中国にお金を払い引き取ってもらっていましたが、それも今はできない。その後どうなったのか?
 アメリカ国内でも、ゴミをどこかに田舎に一時保管して野ざらしにしているのが現状で、我々はそれを日常的に見ないので、知らないだけです。
 
 GA州の中、フルトン郡ではかつてNorthridgeのあたりにゴミの埋め立て場がありました。それが満杯になり、その上を整地して、Blue Heronというミニゴルフ場になっています。よくガスなどが地下から出てこないものかと思うのですが、上手くやっているようです。 それが一番安上がりな解決法なのでしょう。

 ゴミは焼却所で燃やすのは簡単、それによって電力を得ることもできるでしょう。しかし、その反面、二酸化炭素の排出量を増やします。
 そして、煙が出ないわけにはいかないので、近隣の住民の反対が出るでしょう。したがってGA州ではおそらく、ゴミの焼却施設はなく、すべて穴を掘って埋めていると推測します。
 
 しかし、これで良いのか? アメリカは土地があるから埋めて解決。しかし地球全体で考えたら同じことではないか? 
1)ゴミを捨てるのではなく、再利用する工夫
2)ゴミを出さない工夫
3)ゴミの出るものを買わない工夫
4)過剰包装などに対してNOという態度
5)そもそもの「物を買う」という発想から「物を借りる」という方向へ切り替え
6)物を借りる=物を共有することへのシフト
7)新しいものに飛びつくのではなく、古いものを長く使う発想への変換
8)科学の進歩よりも、人類の繁栄を考える
などなど、先進国から、頭を切り替えていく必要性を多いに感じるのです。

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