週末往来! トンネルの出口は見えた!

東京空港管制保安部 第5話
 なかなか泣けますよ。このドラマ、実話に基づいたものだったようです。私はストレスを溜めないようにしていますが、こういうドラマがストレスの軽減です。何かに感動する、そして泣く。嫌なことを忘れるには何かに感動することです。
 母方の叔父が亡くなり、家系からして脳の病気のリスクが高まるなか、私は私なりにそのリスクを軽減し、「私は違いますよ」を証明したいと思います。

 昨日、ふと思いました。工事が始まり、来週火曜日には床にコンクリートが流し込まれる。以前に工事業者と話をしていて「工期は8週間、検査とか含めると10週間」、それから考えると、今週が第1週だっということです。ということはあと9週間で終わりなのです。
 今週は火曜日から弁当作りが始まり、そしてその日の夜にドライランで招待客を入れ、水曜日から仮店舗営業を開始、初日が4人という悲惨な状況下で、私のストレス指数はかなり危険度まで達したことでしょう。
 そして昨日は持ち帰りが多かったものの、とりあえず1000ドル以上を作ったことで、やや肩の荷が下りました。来週は1500ドルを目標にしよう。そのためには何をすべきか、考える余裕も出てきました。
 そういう中、思ったことは、「すでにカウントダウンは始まった」ということで、10が今日で終わるのです。来週は9のカウントダウンが終わります。確実に0に向かっているということで、安心感も出てきました。
 毎日のつらい作業も、あと9週間で終わり、そう思うとトンネルはそんなに長いものではなく、出口は見えてきたということです。

 昨日、最後のお客さんになるはずだった2人組、酒がないということで、食べずに帰ってしまいました。アルコールのライセンスがないから売れません。
 では、私はここで諦めるのか? 今日からアルコールを無料で提供します。1杯の限定ですけどね。その原価たるもの知れています。食べずに帰られるよりは、1杯を無料で提供してでも食べてもらって帰ってもらう。その方が良いわけです。
 幸いにもかなりの在庫がガレージにあり、それはすでにお金を払っていますから、支出といえば支出ですが、腹は痛まないのです。
 それなら、それを活用してお客を呼び込もうという作戦もありではないかと思います。「アルコールが無料の寿司屋」、世界でここしかありませんよ。こういう企画も面白いでしょう?

 こういう発想の源はどこにあると思います? 小林一三です。何もない箕面に電車を走らせ、それでは儲からないから、沿線の住宅を販売する。終点の宝塚には劇場を作り、お客を呼び込む。開業したての神戸線がガラガラなら、「阪急電車は綺麗でガラガラ快適!」と宣伝する。電車の吊広告、当たり前のようにありますが、それを考案したのも、確か一三だったと記憶しています。
 彼の本を読んだのは確か18歳ぐらいのときではなかったですかね。それが今でもアタマの中にはファイルされています。
 あらゆる困難な場面に遭遇しても、それを克服できる。それはファイルがたくさん、あるからだと思います。
 サンドイッチ屋をタイムシェアで借りたは良いが、アルコールが売れない。それなら、アルコールを呼び水にしようじゃないか。ビール1杯1ドルですよ。ワイン1杯3ドルの原価でしかありませんからね。それで50ドル落としてくれるなら、それは10%引きよりも、安上がりではないですか。それぐらいの器量がなくて、アメリカで生きていけますか?

 お客さんに喜ばれ、そして売り上げも確保できる。こんな素晴らしいことはありませんよね。アタマ、使わないと! これでストレス指数も半分は下がると思います。

 弁当を家で作るのも、なかなか大変です。昨日はチキンの唐揚げでしたが、チキンを揚げるのに、4分程度かかります。それを4回繰り返すので、かなり油が部屋中に充満します。
 思えば、アメリカの家というのは料理をするのに向いていません。換気扇がないからですね。ドアを開けて喚起しないといけない。
 焼き魚も同様、とにかく炒め物もかなり油が飛ぶので、あとの掃除が大変です。それで、またアタマを使います。弁当に入れる具材をどうするかです。先週は竹輪にきゅうりを突っ込みました。当たり前に居酒屋にありそうなものですが、これまで弁当に入れたことはなかったですね。
 いかに早く効率的に弁当を作るか、これまた知恵なのです。11時半までに作り終えて、配達しますから、10時半から作ります。これもだんだん、要領が分かってくると、「あー、こうすれば油なしでいける。こうすれば早くできる」とまあ、知恵は絞れます。そうすると自己満足しますから、ストレス指数が下がります。
 仕事の中に、面白さや楽しさを自分で見つけていかないと、長続きしません。逆に言えば、それらがないとストレス指数が上がり、胃潰瘍になる、禿げる、偏頭痛になる、鬱になる、などなど心の病気になり、それがやがてカラダの病気に転移するのでしょう。
 私は今週はかなりきつかったですよ。アタマが痛くなったのは久々でした。それも何とか乗り切りました。たぶん、しばらくは大丈夫でしょう。

 昨日は、ユダヤ系の家族が来まして、2002年のオープン以来の常連さんです。おばあちゃんは、すでに90歳を超えています。3人の娘がいて、その家族まで来ます。私が行くところには必ず来てくれるのです。
 そういう人の楽しみを奪うわけにはいかないでしょう。そして店があることがどんなに良いことかを思い知るのです。主役はいつもお客さんですよ、私たちはその脇で、美味しいものを作り提供するだけです。 さあ、来週も頑張ります。
 

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