さあ、週末です!

 目立ったニュースがありません、GA州の失業率がが8.1%から8.6%になり、さらに悪化するであろうという記事など、すでに分かりきったことしかありません。Citiは予定通り実質国有化されました。Next?の声が聞かれるなか、膿はすべて出し切ることでしょう。末期がんでこの世の終わりではありませんからね、たかが金融危機などので、映画などにあるように地球が凍るとか巨大隕石が衝突して地球規模のダメージになるとかそういう問題ではないのです。人類の歴史の中の些細なことなのです。

 ダウは朝方から下げています。終値で7000を割り込むのか? まあ近い将来起こりうることでそれも私はすでに織り込んでいますから、驚きませんし、むしろ下がってくれた方が押し目買いの価格が下がるので助かるぐらいです。ここで押し目買いができるかそれとも指をくわえて待つしかないのか、これが運命の分かれ道みたいなものです。 裕福な人は、「ここが買い」で買えますが、そうでない人は買えないのです。 私は裕福ではありませんが、これまで株式市場にあまり資金を投入してこなかったので余裕があるということです、勘違いしないでください。

 ダウ7000ということはアメリカ人の資産の半分が消えると思って間違いないでしょう。1月の新築住宅販売が大きく落ち込んでいました。 当たり前でしょう、こんな状況下で売れるわけがない。車しかり家具しかり。いやいや寿司屋でよかったと思います。 寿司は簡単には家で作れませんからね、レストランで食べるしかない。こういう面では日本食はラッキーなんですよ。 イタ飯屋だと簡単に作れますから、わざわざレストランに行く必要もないでしょう。 先週はイタリアンを我が家で作りましたが、簡単です。ただ手間隙というか時間がかかるものが多いのです。 一例で言えば「たまねぎを1時間炒めるとか、それも焦がさないよう時弱火で少しずつ」こんなのが平気でありますから、数時間かかります。
 話を元に戻し、現実問題を考えてみてください。 引退間近の人がいる、せっせと働いて401Kなどで老後の資金つくりをしていた。とりえあずで貯めた$1M。ところが昨年末に27%下落、ということは$73万ドルに減ってしまった。ところがそれが今月末に$60万ドル以下になってしまった。これでは老後の計画が大きく狂いますよね。まだ若い人は貯蓄額も少ないし、5万ドルが3万ドルになりましたぐらいの感じで、将来取り戻しができます。ところが引退してしまった人とか、間近の人はもうパニック状態でしょう。それで会社が潰れでもしたら最悪です。金なし仕事なしでは将来もありません。
 こういう局面ではアメリカ人の楽観思考はあまり都合が良いとは思えません。むしろ、日本人的な「まさかの時に備えて、最悪の事態を想定して」という思考の方が無難です。

 実際のところ、「下がった後」はどうなるでしょう? こうした予測も大事ではないかと思います。もうすでに下がるということは皆が分かっていますが、その後どうなるかは誰も語りません。日経平均でいえば約4万円をつけて急落、確か1万5千円近くまで落ち、2万円の手前に回復し、それが今は7500円前後です。 「株は上がる」と信じているアメリカ人には気の毒ですが、こうした数字を見せないと分からないでしょう、見せても「おらがアメリカは世界一の国だから、アジアの小国ジパングとは違うべ」と無知なアメリカ人は楽観視することでしょう。 ダウの高値は1万4千ドル近くでしたが、今が半分です。これが最悪6000まで下がったとします。しばらくは8000を目標にしてその下1000-1500ぐらいのボックス圏が2年ぐら続きそうな感じがするのですがね。日経平均でえば、株価は20%に収縮しています。80%が泡で消えた。これをダウで当てはめると2800です。さすがに、この数字は信じがたいのですが、今回の住宅バブルが日本の土地バブルと同じであれば、これが最悪の想定ということです。すでに銀行の国有化が進み、次はGMがそうなる運命でしょう。 GMは日本で言うところのダイエーに比較されていますよね。「大きすぎて潰せない」これをオバマはどう解決するのか、期限は3月末です。

 私自身が、店の売り上げは今でも好調ですが、従業員に常に言っているのは、「パイはすでに小さくなっている。100のパイが昨年、80になり今は70ぐらいだろう。このパイを食い合いしていることを忘れないように。 良いサービスを心がけ、常にリピートしてもらうこと。そのために何をするのかが君たちの頭の使い方である。暇があったら気づけ、お客さんは何を考えているのか、何を欲しているのか?ボサッと立っているだけでは能無しと同じだ。明日はわが身と思え。店を維持するために雇用を継続するために、何ができるのかを考えなさい」といった感じですね。
 いくら有名店でも好調でも恐慌になれば、誰も来ないでしょう。開店休業になるでしょう。それでもアメリカ人の多くは料理ができないから来るでしょう。そして美味いものを食べたいから来るでしょう。ただ、絶対数が減りますよね。だからできるだけ間口を広げないといけません。今は狭い入り口の時代ではありません。あらゆる可能性を信じて広い間口でビジネスをしないといけない。

 先週のゴルフ大会でこんな話がありました。 A氏が最近新しいアイアンを買った。それがAL州に住む塾長と呼ばれるゴルフの神様のような人がいて、彼が薦めたからだそうです。それまでのクラブは古いものでプロが使うような薄いヘッドだそうです。これは本当にど真ん中に当たらないと飛ばないそうです。最近のクラブはスイートスポットが大きく、多少、右だろうが上だろうがズレても飛ぶようになっているとか。それなら素人でも綺麗に打てますね。
 今のビジネスはそうでないといけない。どんなお客さんが来ても「はいあります」という返事ができないといけない。絶対数が減る中で、入ってくるお客さんからいかに効率よくお金を引き出すかということです。 あれば頼むし、なければ頼まないのです。

 不況こそチャンス、皆が落ち込んでいるときこそチャンス、下がることがあれば次は上がることになる。頑張りましょう。

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