週末です、来週へのビタミン剤をどうぞ!

 昨日届いた日経ビジネスになかなか良いことが書かれていました。セブンアイの鈴木さんの言葉ですが、「過去の体験から抜け切れていないところに問題がある。経験があると人間と言うのは、自分は分かっていると、これでいいんだと過去にとらわれる。変わらないといけない、新しいものを作らないといけない、といわれても簡単にはできない。以前にディスカウントをやったけれど、うまく行かなかった。こういう体験をみんな持っている。だから、やれと言っても何でいまさらという反応がでる。1回体験してダメだったじゃないかとね。ただ時代は変わっているわけで、だから変えるのは当たり前だろう。生活のあらゆるものが変わっているんだから私たちも変わらないといけない。だから過去を全部忘れて新しいものを打ち出していかないといけない。商品も陳列も、全部変わっていかないといけない。消費は飽和といわれつつも人間の欲望は無限なんですよ。だからそこに新しいものを打ち出していけばよい」
 
 どうでもいいような話ですが、SONYの08年3月期のテレビ事業の売り上げは1兆3千億円で、730億円の営業赤字でした。今期もテレビ事業は赤字です。私に言わせれば「赤字ならやめとけ、儲からないならやめろ」です。事実、パイオニアは撤退します。 なぜ儲からないか?それはSONYブランドに過信があったからではないか? SONYはブランド力が強い会社です。 SONY=高品質、デザイン性の高さなどすばらしい企業イメージがあった時代がありました。ただ、もうそれは薄れてしまったのでは? これが、マイナスに働くとSONY=高いだけのイメージしか残りませんから誰も買わない。ましてや薄型テレビで方向性を見失ったSONYはサムソンと提携したわけです。表はSONY中身はサムソンみたいなものでしょう。そして高いブランド力を利用して廉価版で稼ごうとする、それでも売れない。
 SONYの「たられば」は前にも書きましたが、iPodをSONYが開発していればSONY神話は続いていたのでは、ということです。ただ、家電メーカーの発想ではiPodは作れなかったということです。あれはコンピューター屋の発想だと誰かが言っていましたね。
 車も同じ運命を辿るかもしれません。「車はこうして作るんだ」という100年の歴史があります、その延長上にあるのがGMやトヨタでしょう。 ただ、世の中がガソリン車から電気自動車に移行していく今後10年の過程で、その発想も変わっていかないといけないのでは? 旭化成が車を作る時代です。東芝が車を作るかもしれない。事実、CA州では名もなきベンチャー企業が未来の車を作っているわけです。こうして時代は変わっていくのです。
 だから「経験」というのは以外と役に立たない、ときに重荷になるのです。私は、レストラン業界もわずかに13年しか知らず、メディア業界も全く知りませんでしたが、97年からスタートして11年もやっています。常に「素人発想」でいたいと思います。 素人発想ということは、お客さんサイドに近い発想ということなのです。例えばレストランで「美味いもの作ればお客さんは来る」というのは当たり前のことですが、じゃあ、より多くのお客さんを呼ぶにはどうすればいいか、となるでしょう。そうなるとマーケティングが必要になってくるわけです。腕の良い職人がいくら包丁を奮っても売り方を知らないと物は売れません。
 また売り方を知っても、売る舞台がないと高く売れません。道端で売るのか素晴らしい舞台装置のあるステージで売るのか、その商品に適した舞台が必要になってきます。
 そして役者も必要でしょう。 並べただけでは売れませんからね。能書きを言う人が必要になってきます。

 明日は、新しく買ったドライバーの試し打ちです。ゴルフもビジネスも同じなんですよ。人と競争しても 始まらない。自分との戦いです。そして最後にスコアカードを見せ合えば良いのでは?
 皆さん、良い週末を!

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