アトランタ犯罪事情その３ １１月１日（木）寿司の日

Novembre Uno (Jueves)
　モールの警備員と仲が良いので、いろいろ教えてくれます。数日前に、同じビルの角にある銀行のATMから偽造カードによって大量の現金が引き出されています。
　まあ手口は、ガソリンスタンドや小売店でカードの情報を盗み（スキャンするだけでカードの情報は盗めるのです）、それで偽造カードを作り、銀行のATMに早朝などに行き、お金を引き出す。しかしアメリカの場合、１回に確か３００ドルしか引き出しできないので、大量の偽造カードを持っていて、それで毎回違うカードでやるわけです。結果としてATMが空になるまでやって仕事は終わりです。
　当然のことながら、これはすべてカメラに写っているのですが、犯人は白人だそうです、それもロシア系ではないかと警備員は話しています。同じ手口の犯行がバックヘッドでも起きていたそうです。
　こうしたホワイトクライム、知能犯罪が今後も増えていくのでしょう。銀行の窓口に銃を持っていって、「金出せ」は古典的な手口であり、捕まる率も高い。しかし誰もいない早朝に堂々とお金を引き出せるのは、安全です、まあこの犯人、どういうわけか覆面もしていないし、野球帽も被っていません。これから寒いと顔を隠しても疑われることはありませんけど。
　で、被害が３千ドルとしましょう、１０回引き出して。この痛みはどこに？　偽造カードなので本人は関係なし、クレームすればお金は戻ってくる。銀行は当然保険に入っていますから、これも関係ない。保険会社の損害ですが、銀行から保険料をもらっているので、これも痛みはないわけです。

　今日はペンスが共和党の応援に、オバマも民主党の応援で、アトランタにやってきます。道路が混み合うのは間違いない。

　日本航空は、日本時間１０月２９日午前４時ロンドン発羽田行きの便に乗務予定だった男性副操縦士（４２）が、基準値を超えるアルコールが検出された疑いでロンドンの警察当局に逮捕されたと発表。乗務前の社内のアルコール検査では検出されなかったのです。

　日航によると、副操縦士の説明では、フライトの約２０時間前まで、ホテルのラウンジや自室で、赤とロゼのワインを１本ずつ、瓶ビール３本、缶ビール２本を飲んだそうです。乗務約２時間前にほかのパイロット２人とオフィス内で対面の呼気検査をしたが、アルコールは検出されなかった。だがその後、航空機に向かうバスの運転手が副操縦士が酒臭いことに気づき通報。警察の呼気検査では、現地の法律が定めた１リットルあたり０・０９ミリグラムを大きく上回る０・９３ミリグラムのアルコールが検出されたという。副操縦士は一度釈放され、現在は再拘束されています。いずれにせよ、飲みすぎですよ、このパイロットは。

　原油が６５ドルを下回り、64.９０ドルまで下落しています。昨日、コスコでガソリンを入れましたが、プレミアムで2.79ドル、先週よりも２０セントの下落でした。この数字が経済の減速＝先行きの不安を見せているのではないかと。１０月の米国株式も最後の２日で戻しましたが、大きなマイナスでした。

　三菱重工業は、小型航空機MRJの開発子会社・三菱航空機に対し2200億円の財政支援を実施すると発表。内訳は増資が1700億円。債権放棄が500億円。三菱航空機はこれまでMRJの設計変更を繰り返し、5度も納入時期を延期しています。現在でもアメリカで型式認定が取れておらず、初納入や量産が当初予定より大きくずれこんでいます。これらの結果、2018年3月末時点で1100億円の債務超過に陥っていました。これ、最後までやり通さないといけないのです。日本で航空機を製造するのは国民の夢でもあります。たかが三菱１社の問題ではありません。あくまでも企業の問題ですが、同時に日本の製造業の問題です。自動車に比べ部品点数が１０倍？にもなる航空機のすそ野は広いので、中小企業の活性化にもつながるわけです。それにしても何が悪いのか。ホンダは順調に飛行機を作り飛ばしているというのに。政治ですかねえ？　日本に飛行機を作られてはマズイことになる？　ホンダはSCに工場があるので、まだマシ。しかしMRJは名古屋郊外なので完全日本製となるから？　　

　今日の雨の動きですが、午後１時から４０％でスタート、３時から５時まで９０％でその後は７０-５０％です。完全に確率が消えるのは朝の４時です。金曜日は曇りです。土日は快晴です。では、今からカープとホークスの試合をライブで見ます。