今日のニュースから 11月3日(木)

 昔でいえば文化の日ですね。今はどうなんでしょう? すでに浦島太郎になって16年、今が平成何年なのかも知らない私です。確か昭和天皇が昭和63年で終わったようで、これから計算すると良いのですが、面倒なのでやりません。

 さて、11月1日の寿司の日感謝デーは大成功でした。その日の売り上げは過去2ヶ月で最高の売り上げを記録しました。一切の値引きはなし、お勘定の30%分をクーポンで渡しましたけどね。
 「それじゃあ、将来損する」と思うでしょう? 意外にも損はあまりしないのです。まずクーポンの半分は戻ってこないというデータがあります。中には失くす人もいます。まじめな方、常連さんだけがきちんと2週間後から1ヵ月後に使ってくれるのです。
 その場で30%を引くと、バーゲンハンターが来ます。これは以前にやりました。そしてバーゲンハンターはその日しか来ません。ところがクーポンにするとその場では使えず、また戻ってこないといけないわけですね。まさにグリコ商法、1粒で2度美味しいとなるわけです。

 以前はアトランタの他の日本食レストランにも「やりましょう」と声をかけたことがありましたがね、誰も音沙汰なしだったのでそれ以降は声をかけていません。仮にすべての日本食屋さんが参加すればメディアも取り上げてくれるだろうし、売り上げはさらに上がるのですがね。「11月1日は寿司の日です。寿司食べて30%クーポンをゲット」とやれば街中が盛り上げる。
 これはセールですが、実質セールではないんですよね、そこを理解してもらえないのだと分析しています。

 ビジネスの厳しい中、毎年1回限りの寿司の日を利用したイベントは、来年以降も継続します。レストランでセール? やらないことをやるから受けるんですよね。

 昨日届いた日経ビジネスに「海外M&Aの戦略が見えない」というコラムがあります。まさに私がこの前書いたのと似たような内容。日本がダメだから海外に出る、金で成長と売り上げを買う、買った後にどうするかの議論が見えてこない、買収したい企業ではなく持ち込まれた物件が多いなどなど。
 また、日本流の「石の上にも3年」はもう通用しないとも書いていますね。「ゆっくりじっくりやるのが日本流」は、問題を先送りしているだけ。今のシステムが1年以上も全く同じということはない。まさにそうだと思います。
 それはレストラン産業でもそうですね。同じメニューに固執していると顧客が老齢化して、店がやがて廃れる。新しいメニューを導入して若い層を入れていかないと活気がなくなる。内装もそうで、数年単位で見直していかないと「古い」といわれる。
 それがなんとなくまもなく閉店するBluepointeというかつてアトランタで一番の店の失敗の原因ではなかったかと私は分析しているんですがね。10年もやってオープン時のメニューがまだある。内装が10年そのまま。飽きられても不思議ではないですね。特にトレンドを追っていたレストランでしたからね。

 元金融庁長官の五味さんが04年に長官に就任した際に役人に訓示していますが、4つをお願いしたそうです。
1、役所の都合ではなく、国民の都合で考えること
2、なぜできないかと考えるのではなく、どうしたらできるかを考える
3、情報開示を大切にする
4、悪い情報ほど、早く自分の耳に入れて欲しいこと
これを会社にも当てはめてみると良いでしょう。

 さてニュースですが、週間新規失業保険申請件数が下がりました。9千件も減って39万7千件と久々の40万件以下です。マーケットがどこまで好感して上げるかですね。

 すべてが上がっています。ゴールド33ドル上げで1763ドル、原油1.3ドル上げで93.8ドル。株もECBの利下げで、欧州が上げたこともあり、堅調に推移することでしょう。
 問題は12月4日のギリシアの国民投票ですね。また新しい単語を覚えてしまいましたね、Referendumは国民投票の意味です。

 ソニーが4期連続の赤字、900億円を計上するようですが、テレビだけで1750億円の赤字だとか。もうテレビを100%外注にして(していたかも)、撤退するしかないでしょうね。パナソニックも同じで、9千億円も投じてその回収もできず、今の社長になって3期連続の赤字では辞任するしかないでしょう。責任取るのが日本ですからね。

 考えてみれば「テレビ」そのものがすでに家電の主役から降りているということに家電メーカーは気づくべきだったんじゃないですかね。かつては家の中の主役でしたよ、家族の団欒の中心にはテレビがあって、皆で見るものだった。それが核家族化で脇役に回り、ネットや携帯端末の普及でさらに窓際に追いやられてしまった。そこに気づくべきだったわけですね。
 台湾や中国のメーカーがあれだけ安いものを作れるようになったわけですから、テレビという過去の遺産から手を引くべきでしょうね。長嶋だって引退した、松田聖子は今だに頑張っているが、来年50歳ですよ、それでも「聖子ちゃん」なんですかね。

 どういうわけか昨日も大入り満員のTAKAレストランでした。景気悪い中、予約が事前にかなりあったので、混むのは予想していましたがね。ピーク時に来た日本人カップルは、予約がなかったため、待ちになり、それを拒否して帰っていきましたけどね。
 店が混むと活気があります。それが大事、繁盛店を続けることが大事。勝てば官軍ですからね、店が儲かっているから言いたいことが言える、書きたいことが書けるわけです。
 そうでしょう?赤字の店の社長が「そうなんですよ、こうなんですよ」といくら書いても誰も信じないですよね。「この馬鹿、能書き言う前に自分の店なんとかせえ」となりますからね。

 2日前ですが、約3年ぶりにかつてのVIP顧客だったK氏が店に現れました。お任せを食べ、昔話で盛り上がりましたがね。ピノノアを1本彼のために空けました。
 米人で金持ちで礼儀正しい人はなかなかいないですからね、大事にしたい人の1人です。50歳前半ですがすでに引退しています。悠々自適の生活を送りカリフォルニアに住んでいますが、こちらに家もあるので帰ってきたということらしい。
 うちの大家さんも来年60歳ですが、引退しカリフォルニアに行くと語っていました。自分の引退予定から3年遅れだったそうですがね。遊べるうちに引退して余力を残して置く方が良いようにも思いますね。働き働き疲れ果てて引退すると気が抜けてしまうようにも思います。
 60歳引退を目指している私ですが、あと11年で体はボロボロになりそうです。余力を残すのであれば5年が限界ですかね。もう少し頭を使い仕事に切り替えたいところです。


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