あまりに酷いベトナム戦争 7月30日(月)


Julio Treinta (lunes)
 テレビ東京の番組で「池上彰が歩く現代史」という番組が毎月1回ありますが、今回は「東洋のパリ」サイゴン=ホーチミンでした。ベトナムの歴史を学ぶわけですが、第二次大戦後、世界では3つの分断がありました。1)ドイツ 2)ベトナム 3)朝鮮です。その中で一番酷いのがベトナムです。10年近いベトナム戦争で200万人が殺害され、450万人が負傷しました。のべ50万人の米兵も投入された醜い戦争です。当時は徴兵制でしたから、元気な若者や男子は皆、半強制的に戦争へと連れて行かれるわけです。
 こういうのを見ると、アメリカとは、実に汚い国だと思いますね。最初は南ベトナム内での内戦で、政府側を支援していたのですが、トンキン湾事件をきっかけに北爆を開始するわけです。
 米国防総省当局は、1964年8月2日、米駆逐艦マドックス号が、北ベトナム沖のトンキン湾で国籍不明の魚雷艇3隻から魚雷3発と37ミリ機関砲の攻撃を受けたので、米空母の艦載機も加わってこれに応戦、かなり激しい戦火が交えられたことを明らかに。米側には被害は無かったが、魚雷艇の一隻は大破して、海上に停止、他の2隻も損害を受けて退却している模様と報じられました。
  一方、北ベトナム側は8月4日声明発表をし、同事件の真相は、北ベトナム領海を公然と侵し、漁船をおびやかしていた米艦を、北ベトナム巡視艇が追い出したものであるとして、北ベトナム側が”いわれのない攻撃”を加えたとの米側の主張に反論し、「米帝国主義者とその追従者のこのような行為は当然を罰を受けるだろう」と警告したのです。
 やられたらやり返す、これがアメリカです。米軍の落とした爆弾の総量は250万トンです。密林に隠れるベトナム兵士を一気に見つけ出し殺害しようと、上空から「枯葉剤」を散布し、さまざまな薬剤が使用されましたが、もっとも大量に用いられたのは「オレンジ剤」というものです。ダイオキシンなどを含み非常に毒性が強く、動物実験の際には奇形を生じさせる性質があることがわかっています。 これは今でもベトナム人に害を残しています。この被害者が300万人と言われています。
 まあ最終的には世論が反戦に動き、撤退を余儀なくされるわけですが、こうして敗戦したアメリカに対する戦争裁判がない。
 日本は負けて、東京裁判でA級戦犯とかで、14人でしたか、処刑されたのですが、アメリカは世界一の軍事力と経済力を持っているので、「裁きなし」ですか?
 だから、戦争には勝たないといけないし、軍備もきちんと持たないと、世界からバカにされるではありませんが、結果として北朝鮮に脅威を与えることができず、拉致問題も解決しない。アメリカは50年以上前の戦争の米兵の遺骨を回収できたのに、日本は強制拉致された被害者の帰還も進まない。
 挙句の果て、中国には嘗められている。領海侵犯しても怖くないぜ! 撃ち返してこれない日本。仮に日本が中国人を捕まえれば、中国内の日本人が理由もなく「スパイ容疑」で捕まり、人質交換みたいになって、罪を犯した中国人は「無罪放免」となるのです。弱腰日本外交と言われても仕方ないわけです。
 そのくせ、自衛隊を軍隊にしよう!と叫べば「二度と戦争は繰り返さない」で、猛反対が起きる。日本の世論がそうさせない。従ってアメリカに頼る外交しかできない。
 平和外交というが、それが通用すれば良いですよ。しかし世界の覇権を狙う中国に平和外交では、勝てない。身動きの取れない日本にいら立つのです。

 
The Prison Letters of Nelson Mandela Edited by Sahm Venter Liveright Publishing, 2018
 
 最近、こんな本が出ているそうです。南アフリカの女流研究家兼作家が、10年かけて、これまで公開されていなかった書簡も含め貴重な書簡255通を集めたものです。
 27年間獄中生活を送っていますが、一番長かったのはロベン刑務所での18年間でした。この時期結核をはじめとする呼吸器疾患にかかり、石灰石採掘場での重労働により眼を痛めています。
 それでも収監中には勉学を続け、1989年には南アフリカ大学の通信制課程を修了し、刑務所内で法学博士号を70歳の時に取得しています。またアパルトヘイトの主力勢力でのアフリカーナ(南アフリカ白人)との対話を想定してアフリカ―ンス語を独学で学んでいます。人種差別は刑務所の外だけではなく、刑務所内でも黒人にはベッドも毛布も支給されず、コンクリートの上で寝起き、冬は寒さに震え、夏は暑さに耐え、時には囚人服まで取り上げられ、それが私が27年過ごした監獄生活でした。
 強く生きるきっかけは、「必ずできると信ずる」ことで目標は半分達成されるということでした。読書好きでしたが、米人心理学者ノーマン・ビンセント・パールの『The Power of Positive Thinking』からは多くを学んでいます。 とりわけ、「病床にある人が、私はこの病を克服して幸福な生活を送るんだと自分に言い聞かせれば、その人の病は半分直ったのも当然だ』というくだりには勇気づけられたと記しています。
 人種差別を撤廃させるには「必ず撤廃させ、幸福になるんだ」という希望を持つことで目的は半分達成されたのだ、という信念に通じたのでしょう。マンデラは知的な冷静に南アフリカ司法省当局者や刑務所幹部らとの書簡も丁重に書いています。
 「私は白人至上主義が大嫌いだ。私はありとあらゆる手段を使ってこの白人至上主義と戦う。しかしながら私とあなたとが最も極端な形で衝突した時でも私たちは個人的な憤りを持つことなく、自らの理念と考え方を巡って戦う所存だ」 「そうしたた戦いが終わった時にはその結果がどうであれ、私はあなたと誇りを持って握手をする。なぜなら私はあなたが名誉と道義心を重んずる相手であると信じているからだ」 「だが、もし万一、あなたの部下が汚い手を引き続き使うというのであれば私の真の憤りは制御し難いものになることだけは明確にしておく」刑務所の所長宛て

 実は、オバマ前大統領が、マンデラ生誕100年で、7月17日には南アフリカのヨハネスブルクで記念講演を行っていますが、彼の背後にはマンデラの行動があるわけです。

「イノベーションにより世界の富は増え続けている。ところがその富は平等に分配されているわけではなく、富裕層に流れ続けている。その裏で貧しい者はますます貧しくなっている」 「その一方で西側には保護主義や排他的な国境封鎖などといった現象が顕著になり、人種差別的なナショナリズムが台頭し、極右勢力がのし上がってきた」 「当初は知識や知恵を分かち合い、相互理解と統合を促進するはずだったソーシャルメディアは今や、人種間の憎しみやパラノイア、独善的なプロパガンダの道具に成り下がっている」
 オバマが、マンデラについて知ったのは5歳の時で、それ以後、米国内での人種差別問題解決に取り組むオバマにとってはマンデラが(模範)だったそうです。
 アメリカでは現大統領がツイッターを通じて、人を中傷し、大統領らしからぬ発言しかし、そして個人の過去を掘り起こされ、また選挙時の不正もあり、訴追されるのか逃れられるのか、分かりませんが、こういう人は必ず最後は落ちる、落とされると思います。神様はどこかで見ていますよ。彼がキリスト教徒であるなら、そうでしょうし、心の奥底で、その不安に怯えているのではないかと思います。JBプレスから引用しています。

 先週土曜日のディナーは大変でしたが、みんなよく頑張りました。学校が始まる前の土曜日で130人もお客さんが来て、金曜日の売り上げをはるかに上回るものでした。ここまでの売り上げを想定していなかったのですが、サーバーのエースが気分が悪い、めまいがするとかで8時に帰りました。その後もお客さんがジワジワ押し寄せ、残った3人のサーバー、新人1人、高校生のバイトも出来上がったものを運ぶとか協力して何とか乗り切りました。やればできる!チームワークの勝利でした。

 
台風12号一回転し再発達 雷雨と猛暑警戒
 なんとも奇妙な動きの台風でした。ほぼ一回転しています。小笠原あたりかた北上、そして西へ移動、南下ですからね。幸いにも中国地方に大きな被害はなかったそうです。しかし、土砂が溜まったところに雨が降ったので、泥泥になっています。これがまた汚い。結局はこの泥を取らないとなにも終わらないということです。
 8月4日以降の一週間程度、九州から東海にかけての広いエリアで平年を1.5℃前後上回る日が続く見込みです。このため、気象庁は高温に関する異常天候早期警戒情報を発表しました。台風の通過に伴い猛烈な暑さは一段落した所が多かったものの、今週中頃からは夏の高気圧が復活します。
 打つ手がないのがカリフォルニアの山火事です。放置するわけにも行かず、あんな燃えているのに、小僧の小便みたいにホースで水かけても効果はないでしょう。雨が降っての自然鎮火を待つしかないと私は思います。元々が砂漠の場所に多くの人が住んだ弊害であると認識すべきでは?
 
Wet pattern expected for most of your work week
 今日は曇りですが、雨の予報がありません。降るのは深夜になりそうです。木曜日は曇りのち雨で、最高気温が76度になります。今週も頑張りましょう! 
 

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