フレンチワインのテイスティング その6


白ワインを終了し、赤に入っています。
まずは左のワインです。
Grand Veneur Cotes Du Rhone Alain Janume & Fils  2011 Reserve 市場価格15ドル前後
まずこれがローヌで作られたブレンドということを理解してください。
a blend of 70% Grenache, 20% Syrah and 10% Cinsaultです。
Dense purple, with notes of roasted meats, black raspberries, blackberries, licorice and lavender, this wine is just terrific. Medium to full-bodied, rich and certainly far deeper and more concentrated than one has any reason to expect from a wine that sells for $15 (the taste is more like one for $35 to $50), this is a winner that will drink well for 4-5 years. とまで書かれています。

Cotes Du Rhoneコート・デュ・ローヌは、フランス南部にあるワインの広域AOC名である。いわゆるローヌワインの生産地の内、地区名や村名AOCのないワインに与えられ、その範囲はローヌ川に面するローヌ、ロワール、アルデシュ、ドローム、ヴォクリューズ、ガールの6県に及び、南北200km, 東西100km以上に及んでいます。
ローヌのワインは、赤はシラー、白はヴィオニエ種のぶどうを主体として作られる北部地区と、多数の品種を混醸して作られる南部地区では香味がかなり違うが、栽培面積で南部地域が圧倒的に多いため、コート・デュ・ローヌはほとんどが南部の特徴を持ったワインといってよい。
Rhôneの位置確かに南部ですが、真ん中のやや南ですね。
ローヌ北部のボジョレーは、ガメ種のぶどうで作られる、フルーティでライトボディーの赤ワインの産地として有名で、1953年から作られているのがボジョレーヌーボーです。この前ルイジャドーのガメを飲みましたが、飲みやすいワインでした。


同じローヌでも北と南では随分違うようです。北部では、文字通りの大陸性気候で、土壌も花崗岩質の斜面が多く、赤ワインは、シラー種による、チョコレートやものが焦げたような香りの、濃い紫を帯びた赤の、いかにも甘い果実を凝縮したようなワインが作られています。白ワインは、ヴィオニエ種で作られた、かなり強い香りのこくのある辛口が作られます。
南部地区では、やや海洋性気候に近くなり、土壌は水はけのよい砂利の混じった土壌で、赤にはグルナッシュ、カリニャン、シラー、ムルヴェードル、サンソーなど、白ではグルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、マルサンヌ、クレレットなどが作られていて、地区によってかなりの違いがあります。

ではぶどうの解説
Grenache グルナッシュ
中世に地中海沿岸を支配していたアラゴンを原産とするグルナッシュ種は、南フランスの高貴品種のひとつです。病気に弱い品種ですが、ラングドック地方やローヌ河流域地方の風の強い気候がこのぶどう種を病気から守ります。栽培面積は約100,000ヘクタールを占め、地中海沿岸の全アペラシオンで栽培されています。痩せて熱く、砂利を含む土壌に育ちます。ヴァン・ドゥー・ナチュレル(天然甘口ワイン)はグルナッシュ種の高い天然糖度によって特徴づけられていますが、この品種は数多くのヴァン・ド・ペイや他の呼称の生産にも使用されており、ワインをよりおいしくさせるためによくシラー種とブレンドされます。深みのある色を持ち、力強く芳醇なグルナッシュ種は、赤い果実やプラム、スパイスのアロマをもち、熟成させると共にモカ、チョコレート、タバコを思わせるアロマを生み出します。

Syrah  シラー
言い伝えでは、シラー種は1224年にイランのシラーズからの長旅を終えた十字軍によって持ち帰られたとされていますが、未だに専門家達の間ではこの説について議論がなされています。このぶどう種は、ローヌ河流域地方に適し広く栽培されるようになりました。あまり収穫量が高くなく、熟期が遅いシラー種は、コート・ロティの急斜面に見られる痩せて乾いた土壌でよく育ち、ローヌの気候がシラー種に非常に適しているとされています。シラー種の栽培は、近年フランス国内で大幅に高まっており、現在栽培面積は45,000ヘクタールにものぼり、ローヌ河流域地方からラングドック地方やプロヴァンス地方へと拡がっています。また、ヴァン・ド・ペイの生産に非常に人気のある品種でもあります。シラー種から造られる深みのある色をもつワインは、スミレ、ブラックベリーやブルーベリーをほのめかすそのスモーキーでピリッとしたアロマが印象づけられます。まさにその見事にバランスの取れた力強くまろやかなタンニンは、ワイン通をも魅了します。近年フランスでは全世界の約70%に及ぶシラー種の栽培が行われています。

Cinsault サンソー
カリニャン種とよくブレンドされるサンソー種も、以前大量に生産されていた頃には評判があまりよくありませんでした。今日サンソー種は、世界で 45,000ヘクタールしか栽培されておらず、そのうち30,000ヘクタールがフランスです。その収穫量は、より香り高くバランスの取れたワインを生み出すために、低く抑えられています。プロヴァンス地方など地中海沿岸で造られるロゼワインの生産によく使用されます。桃、木イチゴ、イチゴを思わせるそのすばら しいアロマは、そのまろやかな風味と軽い酸味と共に夏のロゼワインに理想的とされています。この品種は、痩せて乾いた土壌で最高の結果を生み出します。ま た、グルナッシュ種とシラー種とブレンドされた場合には、ミネルヴォワ、リラックそしてかの有名なシャトーヌフ・デュ・パプなどのアペラシオンに見られる 素晴らしい赤ワイン用の品種となります。サンソー種から造られるワインは色があまり濃くありませんが、グルナッシュ種の高いアルコール度とカリニャン種の収 斂性とバランスをとり、しなやかさをもたらします

私の感想
3種類のブレンドで飲みやすくしてい意図が分かりますね。確かに色は濃いので透けない。後味のタンニンが少し残ります。でもブレンドにしてはシラーを使うだけあって、重みがありますね。

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