今日のニュースから 2月24日

1、CA州は、連邦政府から高速鉄道建設のための$2Bの資金を受け取りました。ただ、完成させるには’$40B必要だそうです。

2、24%の住宅ローンが水面下にあるそうです。 水面下とは仮にローン残高の方が住宅の価格よりも高いことを意味しています。世帯数では1130万世帯におよび、3ヶ月前の23%から上昇しています。州別では、ネバダが最悪で70%、ついでアリゾナ51%、フロリダ48%、ミシガン39%、カリフォルニア35%の順です。こうしたホームオーナーの多くは、資金的に苦しい人が多く、毎月のローン返済を諦めるひとも出てくると考えられています。この先は前に書いたブログ「住宅価格下落」のようなシナリオになります。

3、住宅購入シーズンを前にしていますが(通常は4-7月です)、住宅ローンの金利が上昇するであろうと言われています。その理由は現在FRBが行っているMortgage-backed Securitiesの購入が来月末で打ち切りになるからです。現在30年固定で5.09%が平均です。これも要するに政府による景気浮上策というか景気対策なのですが、こんなことばかりを続けてはいられないということです。

4、GMがオハイオの工場で1200人を雇用すると発表しました。1月からのトヨタの後退でGMは浮上してきており、雇用に踏み切りました。右が下がれば左は上がる、シーソーですね。

5、タイガー・ウッズに続き、チャーリー・シーンもリハビリ施設に入ることが決定しました。ちなみに、タイガーに対して行われている治療ですが、そもそも「セックス依存症」という病名はないと専門家は言っており、これは「マルチセックス症候群」と私は命名します。さらに専門家は、こうした癖・症状は麻薬などと同じで再発する恐れがあり、数ヶ月通ったところに意味はなく、世間への体裁のため「はい、行ってきました。立ち直りました」と都合よく言うために通うようです。 例えばDUIで捕まると、必ずDUIスクール行きを命じられますが、これに行ったからといって酒を断つことはできないでしょう。要するに本人がどこまで自覚するかの問題なのです。ちなみにチャーリーの妻は、薬物乱用の更正施設に通っていました。

6、米国政府は、メキシコが麻薬戦争でかなり危険な状況にあるとして、警告レベルを引き上げました。「用事がなかったら行くな」という感じですね。チワワ州では昨年2600人が殺害されています。

7、財政難のギリシアで、政府の緊縮財政に抗議して、公務員250万人が24時間ストを行い、国内は麻痺しました。今後も尾を引くでしょう。

8、米国海軍は、女性兵士の潜水艦乗り込みを解禁しました。水上艦では93年から解禁になっていました。

9、昨夜の五輪、浅田の銀はさておき、スピードスケートで珍事。オランダの選手が走っていましたが、コーチが何を血迷ったのか「おい、レーンが違うぞ、元のレーンに戻れ」と叫び、選手は戻りましたが、最初からレーンは外していませんでした。したがってこの選手は失格になり、4年間の練習がパーになりました。レース後怒りをむき出しにしていました。

10、1月の新築住宅着工件数が前年比(調整比)で11.2%も落ち込みました。これは1963年以来の低い数字、3ヶ月連続のマイナスでした。住宅市場の回復が期待されていますが、実際にはその道は険しいようです。

11、フィナンシャルタイムズからですが、今年日本がGDPで中国に抜かれ世界第2位の地位を明け渡します。これをどう見るかの問題ですね。例えば大英帝国は06年に抜かれ、ドイツも07年に抜かれています。欧州人の中国に対する見方と日本人の中国に対する見方は異なるからでしょう。ただ、1人あたりのGDPでは日本は中国の10倍以上もあるのですが、それでも世界第2位の経済大国という看板を下ろす2010年は日本人にとって哀愁の10年になるであろうということです。落ち目の日本に悲しい知らせ、余計に落ち込むことなく、「外見ではなく中身で勝負」といきたいですね。


 今、焦点になっている「電子制御」の問題ですが、これについての興味深い記事を読みました。それによると、今後もこうした不都合は起こりうるということです。
 開発のスキルが高度化した電子制御に追いつかないということのようです。具体的にプリウスの問題は、普通の状態では起き得ない問題だったのです。低速で軽くブレーキをかけながら減速しているときに滑り易い路面に差し掛かったときに起きるものだったのです。難しいでしょう?この状態になる確率は実に低いですね。ABSが作動してブレーキの力が弱まるために通常よりも制動距離が長くなります。プリウスには回生ブレーキと油圧ブレーキの2つがありますが、これを「電子制御」でコントロールして燃費を上げているわけです。もちろん、開発段階では様々な状況を想定してテストを重ねます。最も危険な状況とはスピードが出ているときですね、一番過酷な使用状況(高速時のことです)における品質を徹底的に確認できれば、条件の緩い低速域では、トラブルはないであろう、と踏んでいたわけです。電子制御は、あらゆる条件を想定し、制御を設定できるので、安全な車に仕上がるはずでした。すでにガソリン車では100近いマイコンが働いていて、それは他のマイコンと連携しながら最大のパフォーマンスを引きさせるようになっているのです。
 プログラムの組み合わせは、無限にあるためすべてをチェックできなかったということになります。考えてもみてください、「マイコンジャー」とか言われる炊飯器でさえ、かなりのマイコンが入っていて美味しいご飯が炊けるようになっています。それが巨大な車であれば、さらに複雑ですね。自宅のPCと同じことです。人間が作ったものは完璧ではなく、それを信じきるとえらい仕打ちに遭うということですかね。

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